昨年11月、軍事境界線上にある板門店の共同警備区域(JSA)を銃撃されながら駆け抜け、韓国に亡命した元北朝鮮軍兵士の呉青成(オ・チョンソン)氏が21日、産経新聞が掲載したインタビュー記事に自身の意図と異なる内容が書かれていたと釈明した。聯合ニュースが伝えた。
(参考記事:必死の医療陣、巨大な寄生虫…亡命兵士「手術動画」が北朝鮮国民に与える衝撃)産経新聞は今月16日、呉氏のインタビューを掲載。その中で呉氏は、「韓国軍をどう思うか」という質問に対して「軍隊のようで軍隊ではない」と語ったとされていた。
これについて呉氏は「ただ北と韓国の軍服務期間を比較しただけ」「北の軍は10年服務し、韓国軍は2年服務するため、どうしても(全体的な)訓練が少ないのではないかという趣旨で話したが、日本の新聞がおかしな記事にした」と主張。産経新聞に抗議し、通訳を通じて、同社から謝罪のショートメールを受け取ったと明かした。
亡命当時、北朝鮮軍の追撃兵から銃撃され瀕死の重傷を負った呉氏は、米韓軍の懸命な救助により一命を取りとめた。それだけに産経新聞の記事に対しては、韓国国内から強い反発が出ていた。