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最近、北朝鮮の国境警備隊に対し特別人員点検の為の緊急命令が下達され騒動が起こったと、脱北者団体の「NK知識人連帯」が28日、伝えた。

同団体の消息筋は「26日の朝、国境警備隊(両江道、恵山、咸鏡北道、会寧地域)に人員の特別点検(点呼)を行う緊急命令が下達された。韓国軍の延坪射撃訓練によって北朝鮮軍は2級非常警戒令を発令、短期間で新たに特別人員点検の緊急命令が下達されたのは異例」と話した。

「休暇中の軍人、後方基地や軍医所で治療を受けていた一部の軍将兵が慌ただしく部隊に復帰する等の騷ぎが起こった」と説明した。

消息筋によれば、特別人員点検の命令が下された理由は、警備隊の規律の緩みが深刻でこれにともなう措置だという。警備隊の軍官(将校)、士官らは軍服務期間中に密輸屋と結託し、人身売買・麻薬密売・脱北ほう助などのカネになるビジネスに夢中で軍規は眼中にもないと消息筋は伝えた。

また、延坪島での海上射撃訓練によって非常警戒勤務令が通達されていた21日、会寧で数人の住民が警備隊の保護の下で豆満江を渡ったが、中国の警備隊に捕まり北へ送還される事件が発生したと消息筋は話した。

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消息筋は「この地域には監視カメラが設置されていたが、賄賂を受けとった保衛部の軍官が脱北の場面を削除するなど、脱北を積極的にほう助した事が調査過程で明らかになった」として規律の緩みが深刻であると伝えた。

「士官らは勤務中にも知り合いの家で昼寝をしたり、中国に渡り酒を飲む反面、下士官はまともに食べる事も休む事も出来ずに極寒の冬に潜伏調査を行い、耳・手・足などが凍傷にかかったり栄養失調にかかって倒れる場合が多い。国境警備隊は本来がカネ儲けを目的に入隊した軍人が多く、警備隊の規律の緩みは広く知られているが、これといった解決策が無い」と付け加えた。