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北朝鮮国営の朝鮮中央通信は27日、米バージニア大学生のオットー・ワームビアさん(当時22)が北朝鮮で約1年半にわたり拘束され、昨年6月に昏睡状態で解放された直後に死亡した問題で、「米国内で真実がわい曲されている」とする平壌親善病院院長の主張を伝えた。

(参考記事:【写真】大きく変形したワームビアさんの歯列

この問題を巡っては、2014年からワームビアさんの歯の治療に当たっていたタッド・ウイリアムス博士らが10日、北朝鮮から帰ってきたワームビアさんの歯列が大きく変形しており、外部から物理的な力が加えられた可能性があるとする陳述書を、ワシントンDCの連邦地裁に提出している。

これについて、北朝鮮でワームビアさんの治療に当たったとする同院長は、次のように主張した。

「ワームビアを直接治療した病院の院長として、米国内でワームビアの死亡に関連して真実が完全にわい曲されていることに憤激せざるを得ない。(中略)

われわれがワームビアを送還する当時、彼の生命指標が完全に正常であった事実はワームビア送還のためにわが国に来た米国の医師らも認めたし、彼の健康状態に関するわが病院の医師らの診断結果に見解を同じくするという確認書をわが病院に提出したし、その確認書は今もそのまま保存されている。(中略)

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また、米NBC放送が2017年9月27日に報じたところによると、ワームビアに対する検視を行った米オハイオ州のある検視官も報告書を通じて拷問の証拠を探すためにくまなく調べたがいかなる証拠も発見できなかったし、法医学歯科医らがワームビアの歯を見た結果、外傷がある証拠はなかったと証言したという。

ワームビアの死因を巡って米国の一部の医師らが、今の時点になって他のことを言っている目的が何であるかということである」。

ワームビアさんの両親は4月26日、息子は北朝鮮の金正恩政権から「残酷な拷問を受けて殺害された」として、北朝鮮を相手取り、連邦地裁に損害賠償訴訟を提起している。連邦地裁が「拷問はあった」と認定するようなら、非核化を巡って進行している米朝対話にも影響が及ぶ可能性もある。