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韓国の文在寅大統領は先月18日、南北首脳会談のために北朝鮮の平壌を訪れた。平壌国際空港で花束を振りながら熱烈に歓迎する平壌市民に対して、文大統領は90度近く腰を曲げ、深々とお辞儀をした。

その姿は北朝鮮国民の目にどのように写ったのだろうか。両江道(リャンガンド)のデイリーNK内部情報筋は、地域住民の反応を伝えてきた。

「まさか南朝鮮(韓国)の大統領が頭を下げるなんて思いもよらなかった。周囲の人達は『当惑したが、心が広く嘘がないように見えた』と言っていた」

また、「元帥様(金正恩党委員長)と文大統領は親しげに見えた、信頼しているようだ」とも評し、「2人が共に微笑む様子を見て、すぐにでも統一するかのように感じると同時に、南朝鮮と近くなったように感じてよかった」と喜んだ。

南北首脳会談については、前回以降に進展が見られなかったことから、北朝鮮国民の間にしらけムードが漂っていると伝えられていた。

(参考記事:「南北首脳会談? もう関心ないね」北朝鮮国民のシラけた本音

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別の平安北道(ピョンアンブクト)の住民は、文在寅氏のお辞儀を見て「驚いた」として次のように感想を語った。

「朝鮮(北朝鮮)では首領(最高指導者)があのように挨拶するのを見たことがない。(お辞儀は)珍しいどころではなく、南朝鮮の大統領は善良な人で、国民のために生きている人だと思った」

一方で文在寅氏は19日、平壌のメーデースタジアムで15万人の平壌市民を前に演説を行った。韓国の大統領が北朝鮮の大衆の前で演説を行うのは、史上初めてだ。

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一連の様子については北朝鮮国営メディアが伝えているが、テレビでは実際の演説の音声を放送せず、内容の一部を抜粋して紹介するに留まった。しかし、平壌ではほとんどの人が、文在寅氏が何を語ったかを知っており、地方にも携帯電話で徐々に伝わりつつあるようだ。

「平和統一についての演説と聞いたが、どうか演説だけに終わらず現実のものになってほしい」(両江道の住民)

沿道に多くの市民が動員されたことについて「元帥様と南朝鮮大統領と近くから見るのは簡単なことではないので、動員された人々は光栄に思っている」とし、「三池淵(サムジヨン)の住民は、平壌市民だけの特権を山奥の三池淵でも享受できて嬉しい、中国の(習近平)国家主席ではなく南朝鮮の大統領を近くから見ることができて本当に良かった」と喜んでいると伝えた。

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先月29日、金正恩氏は創立70週年を迎えた金策(キムチェク)工業大学を訪れたが、記念撮影のために集まった教授に対して深々とお辞儀をした様子が国営メディアを通じて伝えられた。これについて一部の韓国メディアが「文在寅大統領のお辞儀を意識したもよう」と報じた。確かに「人民に謙虚に接する指導者」像の演出とも言えるが、金正恩氏は今まで頑として頭を下げなかったわけではない。

金正恩氏が、今年7月の第5回全国老兵大会の参加者にお辞儀をしている様子を北朝鮮メディアが報じている。また、1月の新年の辞の発表前にも深々とお辞儀をしている。