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修学旅行で中国に行った韓国の10代の高校生たちが、集団売春をした事実が最近、ある放送プログラムを通じて明らかになった。

青少年の性倫理はどの社会でも注目される問題だ。北朝鮮でも同じだ。10代の青少年の逸脱行為に対する憂慮は、韓国も北朝鮮も違いはない。

韓国に来て、多く受ける質問の1つが、北朝鮮の10代も恋愛をするのかということだ。

北朝鮮も人が住む所だ。人々の間に湧き起こる愛と憎しみ、葛藤と和解が繰り返される。ただ、自由が制限されているため、自ら開拓することができる人間関係の限界は存在する。

北朝鮮の10代も恋愛をたくさんする。もちろん、60、70年代は封建的な思考が全社会に広まって、タブー視されたが、世代が変わり、恋愛のタブーが消えるのはどこも同じだろう。

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脱北者たちによれば、80年代後半に入り、北朝鮮の大都市を中心に、10代の恋愛(デート)が社会全般に広まったという。もちろん、恥ずかしさもあり、こっそりとデートをする人が多かったが、親の世代のようにはこれをタブー視しなかった。

10代の恋愛が日常化したのは1990年からだ。北朝鮮の全国の中学校で始まった、中学生(11~17歳まで)の男女混合班の教育が、決定的なきっかけとなった。

北朝鮮では90年以前まで、男子学生だけを教育する男中(男子の高等中学校)と、女子だけを教育する女子中に、学校自体を分けていた。

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男女別々の中学校制度は、金日成の一言で変わった。

金日成は“南北間に障壁があるのも胸が痛いが、男女間に障壁があるとはどういうことか”と述べ、全国のすべての学校を男女混合クラスで編成するように指示した。その時から、北朝鮮では男中や女子中という名前は消えた。

2002年に北朝鮮を脱出して韓国に来た脱北者、パク・ミョンギル(仮名)氏は、“中学校5年生(16歳)の時は、ほとんどの子が付き合っていた。自分たちにとっては組職に加わって組を作ってけんかをすることと同じくらい、付き合うことも重要だった”と語った。1990年代は北朝鮮で、学校や地域ごとの対立が大流行した。

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1ヶ月以上の農村動員も一役買って

パク氏は“農村動員に行けば、普段おとなしかった女子学生たちとも付き合うことができる”と述べ、“同じクラスの友達が夕方になると宿所に行って、相手の女性が承諾するまで粘っていた”と言った。

北朝鮮の中学生たちは、14、15歳になる中学校4年生から、春に40日(田植え、トウモロコシの種まき)、秋に15~20日(秋の収穫)ずつ家を離れて農村動員に出る。北朝鮮の10代は、この農村動員の期間に、タバコやお酒を学び始める。

夕方に集まってお酒を飲んだり、タバコを吸う。そこから抜けていたら、事実上ひとりぽっちになる。こっそり飲むといっても、先生の多くも見て見ぬふりをしてくれる。

韓国の青少年と似ている姿もあるが、違う部分もある。北朝鮮の中学生たちは、先生ともお酒を飲む。生徒の多くはお酒を持って先生を訪ねて、よろしくお願いしますと言いながら一緒に飲む。韓国では想像もできないが、北朝鮮では生徒たちが飲酒をしても処罰しない。

10代の男女の生徒が農村動員に出て、長期間生活をすると、事故も発生する。女子生徒たちが農村動員の期間に姙娠をして帰って来ることがあって、学校と親が慌てふためくこともある。

現在、北朝鮮の10代は以前よりも自由に暮らしているだろう。中朝貿易で中国から安いビデオ(VCDなど)デッキがたくさん入って来ているので、開放的になっただろう。だが、心配そうに見守る親の心情は南も北も同じはずだ。