北朝鮮の招請で米国のビル・リチャードソンjューメキシコ州知事が14日(現地時間)、平壌(ピョンヤン)に向けて出発した。今回の訪朝は金桂冠(キム・ケグァン)北朝鮮外務省第一副長官の招請で行われた事がわかった。北朝鮮はこれまで同州知事を対米和解のメッセンジャーに活用しており、今回も平和攻勢を行う可能性が高いという分析だ。
同州知事は空港で出発前に「私の目標は北朝鮮を落ち着かせ朝鮮半島の緊張を和らげる事が出来るかを緩和できるのかを判断してくる」と話した。北朝鮮との対話再開のための議論を行う意思を明らかにした。
中国の北京を経由し16日に北朝鮮に入国、20日まで滞在する予定だ。
中国は今回の訪朝で対話再開に向けたが糸口がつかめる事を期待している模様。中国の姜瑜・外交部スポークスマンは14日の定例ブリーフィングで、同州知事に訪朝について「北朝鮮と米の接触を支持する」と話した。
先月に北朝鮮は米スタンフォード大のジグフリット・ヘッカー国際安保協力センター所長にウラン濃縮施設を公開し、国際社会の関心を集めていた。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面プルトニウムに続き高濃縮ウランプログラム(HEUP)を公開し「協議の再開」のシグナルを送っており、リチャードャ棟B知事にも対話再開を要求する可能性が高い。
チャンスポークスマンは今月8〜9日の中国の戴竝早E外交担当国務委員の訪朝結果を説明し「北朝鮮が6者会談首席代表の緊急協議の開催に同意した」と話した。同国務委員は国際社会からの北朝鮮への圧迫を加える事を要求されており、北朝鮮はこれに対し「緊急会議開催に同意」という答えを出した形になった。
しかし、米朝対話を通じた米国の大きな譲歩が必要な北朝鮮の立場としては、重要なメッセージは米国にだけ示す可能性が高い。ハリャ燈ト国際政策センター(CIP)アジアプログラム局長は、リチャードャ棟B知事の訪朝に対し「非核化交渉のドアをあけ米国との関係の正常化を試みようとする北朝鮮の考えが浮黷ス最も最近の事例」と分析した。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面今回の訪朝は非公式的な性格であり米国務部も米国政府のメッセージを持っていかないと明らかにしている。しかし、同州知事は帰国後にオバマ大統領に訪朝結果を説明する予定である。
この状況で北が伝えようとする内容が重要になってくる。米軍の遺体発掘事業の再開で宥和的な雰囲気を作り、北朝鮮がHEUPを放棄する意志を示す可能性は低いが、米国を対話のテーブルに着かせる為にこれを匂わすメッセージを出す可能性もある。