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「ロシアンドリーム」を夢見た北朝鮮の林業代封能のロシアに派遣された伐木労働者の脱出が増加している。北朝鮮当局の過度な賃金搾取と劣悪な生活・労働環境から脱北を決心することになった。

1990年代末から2000年代中盤までロシアの北朝鮮の林業代封能で行政業務を担当していた脱北者のキム・ギョンチョル(仮名・52歳、2010年入国)氏も同じ理由で脱出し、最近になって韓国に定着した。キム氏は自身が体験した林業事業所の実態と労働者の劣悪な状況を知らせる為にインタビューに応じた。

-伐木労働者の脱出の理由は何か?

2002年から北朝鮮当局の「カネの取り込み」(海外資本搾取)戦略が狂気を帯びたように行われている。当時、脱北を試みた人々の数は林業代封能の傘下の伐木業事業所全域でみれば一年に30〜40人程だった。

特に、2000年代末からは外貨獲得がうまくいかず、労働者の月給が大幅減少したことによって、思想的な反抗行動が起きた。また、ロシアでは比較的簡単に韓国の情勢を知ることができ、金正日体制に反感を持つようになった。海外生活の中で得た脱北が安全だという情報も脱出を促す要因になっている。

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伐木労働者はロシアに居住する際には年に一回100ドルを支払い「臨時居住証明書」を更新しなければならない。この証明書があればロシアのどこを訪問しても問題はない。したがって、これも伐木労働者の外部への脱出可能な原因の一つとなる。

林業事業所党委員会は脱出と関し、当局に「行方不明」と偽りの報告をする。事実が明らかになれば、現地指導員である自分たちの責任追求、及び処罰が不可避であるからだ。事件、事故、苛酷な処罰等で労働者が死亡した場合、死体を焼却し休暇を取る人々を通じてその遺骨を北朝鮮に送る。

-林業事業所では麻薬取り引きが盛んに行われている

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林業事業所での麻薬取り引きと流通は1990年代末から始まった。90年代末に林業代封博P下の国家保衛部の機通手(機密文書の運送人)が麻薬10キロを豆満江の税関を通過し密売、ロシア警察に逮捕され自殺した事件があった。

既に金正日の党資金を準備する目的で麻薬を何度も密輸した経験があったので、何回でも簡単に密輸が可能だと運送人は自信を持っていた。北朝鮮国境を越える際、通常は税関検査が入念に行われるが、金正日の指示により豆満江税関では「特殊機密文書」として取り扱われ、精密検査なしに麻薬の密輸が可能なのだ。この事件は北朝鮮税関は問題なしに通過したが、ロシア税関で検挙された例だ。

2000年代に入ってからは麻薬取り引きが一般労働者らにも広がり、麻薬犯罪も拡大した。労働者は休暇で家に帰り、ロシアへ再入国するの際、コチュジャンの中に多量のアヘンや覚せい剤を忍ばせて持ってくる。無事に税関を通過すればその麻薬はロシア麻薬団体と取り引きされた。

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林業労働者らは「党(金正日氏)も麻薬を密輸するのに、私たちがするのはだめだというのは話にならない」と麻薬を密売するという。麻薬を密売が保衛院や保安員に見つかった場合、賄賂を渡せば解決するという。