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北朝鮮で韓流ドラマ、映画、音楽が秘密裏に広がっているという便りは、昨今の話ではない。2000年代初頭に中朝国境地域の住民らが、中国の朝鮮族向けの放送を秘密裏に視聴し広がった韓流は、CD、DVDを通じて平壌などの大都市にまで広がった。今では北朝鮮の若年層のトレンドに定着している。

特に、高位層の子供が主に通う金日成総合大学、平壌外国語大学、金策工業総合大学などの名門大学では、韓流の拡散の根源になっており取り締まりや規制が容易ではないと伝えられている。両親の地位もあり北朝鮮当局がなかなか手を出せていない状況だ。

一部では、韓国ドラマに登場する主人公のソウルの標準語、自由奔放な姿が北朝鮮体制の批判意識の種になっているという指摘もある。

北朝鮮の若年層の間の冗談もこの様な状況が反映されている。次は北朝鮮の内部消息筋が伝えてきた最近の平壌の若者の間の人気があるジョークである。

◎歌手アン・ジェウクは中国の歌謡歌の朋友を「友人」とリメイクし、大人気を集めた。この歌とミュージックビデオは平壌の若者の間でもとても有名である。アン・ジェウクが出演したドラマ「星は私の胸に」も2001年から2003年に北朝鮮で人気を博した。次はアン・ジェウクの平壌公演を想定したジョーク。

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アン・ジェウクが平壌でコンサートを開くことになった。彼を乗せた高麗航空の飛行機が平壌の順安空港に到着した時には、滑走路では2〜30人の国家安全保衛部の保衛員が面倒臭い表情で彼を見つめていた。

この状況に慌てていたアン・ジェウクに向かって遠くから花束を持った女子大生が走ってきた。

女子大生:オッパ! ファンです。共和国に来られたことを歓迎します〜
アンジェウク:ところで…他のファンはどこへ行ったのか?一人だけ来たのですか?
女子大生:「友人」を歌った為、収容所に連行されました…

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◎平壌芸術学院で全校生徒が集まり思想批判大会が開かれた。この学校は、中学から芸術の英才を選び3年間の教育を行い芸術大学に進学させ、大学に進学する実力に満たない学生は、再び3年間の教育を行い社会に送りだす。芸術を勉強する10代後半の学生たちであるだけに、北朝鮮当局が頭を痛めるほどに非社会主義指向が強い。

非社会主義行為が発覚した学生たちを処罰するための思想批判大会が開かれた。学校の指導員が批判対象の男子学生を厳しく叱り始めた。

指導員:君が南朝鮮の映像を見たのは事実か?
男子学生:はい、そのとおりです。
指導員:何?、気は確かかね? 今、南朝鮮のイントネーションを使ったのか?
男子学生:(びっくりして)垂オ訳ありません。南朝鮮の映像を見ることは見ました。

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指導員はこの状況を見守っていたとある女子学生を呼んだ。男子学生と普段から仲が良さそうに見えたからだ。

指導員:君は彼が南朝鮮の映像を見たということを知っていましたか?
女子学生:(泣きながら)私は先輩がそのような行動をしていたとは本当に知らなかった…
指導員:君も南朝鮮のイントネーションか??

指導員は怒りを押さえ、再び男子学生を追及した。

指導員:君が見た南朝鮮の映像は何ですか?
男子学生:はい、「秋の童話」です。
指導員:傀儡集団の映像の名前まで覚えたのだね。その映像に出てくる歌も知っているのかね?
男子学生:分かります。
指導員:なら一度歌ってみなさい。

男子学生は歌手チョン・イリョンが歌った秋の童話の主題歌「祈祷」を歌い出した。すぐに場内は静まると集まっていた学生の間でも歌う声が聞こえ出した。歌がクライマックスに差し掛かると指導員は気づかぬうちにメガネを取り、目じりを拭った。ドラマの主人公のウン

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