米政府系のボイス・オブ・アメリカ(VOA)は7日、民間の衛星写真を分析した結果として、北朝鮮・平壌近郊にあった大陸間弾道ミサイル(ICBM)組み立て施設が完全に解体されたと報じた。

この組み立て施設は平安南道(ピョンアンナムド)の平城(ピョンソン)に位置する自動車工場内にあった。VOAは「1日時点で、施設があった場所には布らしき物が置かれているだけで、建物や建築資材は全くなかった」と伝えた。VOAによると、7月には施設の解体が進む様子が捕捉され、最新の写真では構造物がそっくり消えた。

北朝鮮の軍幹部にとって、このようなミサイル能力の削減は、非核化同様に複雑な思いを抱かせるものかもしれない。飢えや性的虐待のはびこる北朝鮮軍は、弾道ミサイル部隊や一部のエリート部隊を除き、ほとんど戦力として期待できないからだ。

また、北朝鮮軍は弾道ミサイル技術を完成させるために、多大な犠牲を払ってきた。

北朝鮮は昨年11月、ICBM「火星15」をこの施設で移動式発射台に積んだ後、すぐに発射したとされる。その際、軍の兵士と思しき人物が、エンジンから噴出された火炎に焼かれて死亡したとの情報が出ている。しかも北朝鮮が公開した映像に、その場面が映っていたという。

米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が北朝鮮国内の複数の情報筋の話として伝えたところでは、北朝鮮の軍内部ではもちろん、テレビでこれを見た人々の間で衝撃が広がったという。

(参考記事:【画像】「炎に包まれる兵士」北朝鮮、ICBM発射で死亡事故か…米メディア報道