北朝鮮国営の朝鮮中央通信は19日、金正恩党委員長が李雪主(リ・ソルチュ)夫人とともに「三池淵郡内の建設場をまたもや現地で指導した」と伝えた。訪問の日時は明らかにされていない。
全国再開発のモデルに
金正恩氏は7月上旬にも同郡を視察している。白頭山(ペクトゥサン)の麓に位置する同地は、北朝鮮の公式の歴史において、金日成主席が抗日パルチザン闘争を繰り広げ、その最中に金正日総書記が誕生した「革命の聖地」とされている。また、風光明媚な景勝地でもある。
(参考記事:金正恩氏の背後に「死亡事故を予感」させる恐怖写真)金正恩氏は現地で、「朝鮮創立(建国)70周年を迎える今年、三池淵郡と元山葛麻(ウォンサンカルマ)海岸観光地区、発電所の建設場をはじめ全国の至る所の建設場で大変革の熱風が激しく巻き起こり、壮大な建造物が雨後のたけのこのようにそびえ立っており、数多くの単位で立派な成果が先を争って収められている」と指摘。
また、「敵対勢力の執拗な制裁と圧殺策動によって、われわれの社会主義前進途上には厳然と困難が生じている」としながら、「革命の故郷郡の整備を単なる建設事業と見なさず、敵対勢力との先鋭な対決戦であるという高い階級意識を持って」取り組むよう指示した。
さらに、党が同郡の開発事業を重視するのは「全般的な郡を全て文化的な郡に一新させるための今後の闘争目標を立てるうえで経験を積み、モデルを作ろうとする重要な事業である」ためであると説明。今後、全国で郡単位の再開発に取り組んでいく方針を明らかにした。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面朝鮮労働党中央委員会の黄炳瑞(ファン・ビョンソ)第1副部長、党中央委員会の趙甬元(チョ・ヨンウォン)、パク・ソンチョル、キム・ヨンファン、金勇帥(キム・ヨンス)の各副部長、国務委員会のキム・チャンソン部長、馬園春(マ・ウォンチュン)局長が同行した。---