日本同様に猛暑に襲われている韓国では、1日の江原道(カンウォンド)洪川(ホンチョン)の最高気温が41度、春川(チュンチョン)40.6度など、内陸地方で40度超えとなった。ソウルでも39.6度に達し、1907年に気象観測が始まって以来最高の気温を記録した。

猛暑に襲われているのは、軍事境界線の北側の北朝鮮も同じだ。北朝鮮国営の朝鮮中央テレビは1日、慈江道(チャガンド)江界の最高気温が38.9度、平安北道(ピョンアンブクト)新義州(シニジュ)が38.5度、平壌で37.8度を記録し、全国的に最高気温35度以上となったと報じた。今年の暑さは1981年、1997年を上回るものだという。

この猛暑を受けて、北朝鮮の朝鮮労働党機関紙・労働新聞は異例の呼びかけを行った。

労働新聞は2日、「全国が立ち上がり高温と日照りの被害を防ぐための闘争を力強く繰り広げよう」と題した社説を1面に掲載した。

社説は気象水文局(気象庁)の統計を引用し、「7月下旬から現在まで気温が35度以上、最高40度を超え、気象観測史上最高気温を記録し、多くの地域に雨が降らず、今後も数日間、全地域で高温が予想される」とし、黄海道(ファンヘド)でイネやトウモロコシなどの農作物に被害が出ているとした。

「今こそ、今年の農業の豊作と凶作を決定する重要な時期と言えよう。イネの実がなる時期を控えており、トウモロコシの実も大きくなりつつある今、高温と日照りの被害を持続的に受ければ、葉も根も枯れて、今年1年の農業を台無しにしてしまう」

「高温は例年にはなかった自然災害だが、決して克服できない難関ではない」とし、「高温と日照りとの闘争にすべての力量を総動員、総集中しなければならない」と、対策に乗り出すことを強く呼びかけた。

一方で朝鮮中央テレビは、国民に向けて次のように熱中症対策を呼びかけた。

「日射病、心臓発作、脳卒中、食中毒などの急性疾患が発生しやすいため、気温が33度以上になる時間帯は概ね12時から15時には野外活動を控え、湧き水や塩気のある飲み物を頻繁に飲むなど、健康管理に特別な注意を払ってください」

日本、韓国、中国では一般化したエアコンだが、電力難に苦しめられてきた北朝鮮では、外国人観光客や特権階級が使うホテル、レストランを除けばほとんど普及していない。北朝鮮国民は暑さとの非常に苦しい闘いを強いられている。

(参考記事:家電ブームに沸く北朝鮮、韓国製品解禁への期待高まる