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米韓両国と今回の北朝鮮の攻撃について、中国の「責任ある役割」を促すよう外交努力を払っている。しかし米韓軍事訓練を契機に中国との対立の兆しが明らかになることから韓国政府は難しい選択をせまられる。

韓国と米国は、西海合同軍事訓練を進めながら中国政府に対して北朝鮮の挑発に対して実質的な影響力の行使を求めているが、中国は現在「朝鮮半島の緊張に反対し南北の冷静な対応」という消極的な態度を維持している。

中国は北朝鮮が延坪島を砲撃した後に「どのような軍事的挑発行為にも反対する」としたが、関係国の平和的措置を促す程度に限られている。25日、洪磊(フン・レイ)中国外交部スポークスマンは定例ブリーフィングで米韓合同訓練と関連し「関連の報道を見ており注視している」という関心があるレベルというコメントをした。

外交界では天安艦事件に続き、延坪島の攻撃に対しても中国は引き続き北朝鮮を擁護した場合、米韓と中朝間の対立軸が固定される可能性があることを憂慮している。

来週から実施される空母ジョージ・ワシントンが参加する米艦合同軍事訓練が原因だと見る楊潔チ(YANG Jiechi:よう・けつち)外交部長の訪韓延期がその実例との憶測がある。

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外交界は事実上の「外交的欠礼」として見られる楊潔チ外交部長の突然の延期を、今回の延坪島の事態によって立場が複雑になった中国の本音を反映しているという見方だ。

ユン・ドクミン外交安保研究院教授は、デイリーNKとの通話で「中国は今回の北朝鮮の延坪島の攻撃に対して非常に困惑しているが、北朝鮮の安定を求めていて中国の政策決定過程には慎重であり保守的だ。したがって中国の対北朝鮮政策において大きな変化がないという点では、今後の米韓日と中朝の対立点が形成されるかもしれない」と見通した。

チェ・チュンフム統一研究院先任研究委員は「米国と中国は安保・軍事的な競争関係にあるという状況から中国は北朝鮮の戦略的価値を重視し、国際社会が要求する責任ある役割をしない可能性が高い」と指摘した。

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金正日は、今回の延坪島の攻撃によって当面の朝鮮半島情勢の中で「中朝が密着し中国と米韓の離間」を本格化しているとの観測もある。金正日は延坪島挑発後も中朝親善の発言を続けている。

その一例として25日、金正日は、朝鮮戦争時に参戦して戦死した毛沢東前主席の長男・毛岸英の墓に花輪を送り、中朝友好の象徴である親善ガラス工場を視察。中朝友好協力関係の発展を強調したと新華社通信が報じた。

外交界では、延坪島の攻撃は基本的に朝鮮半島の緊張を通じ金正恩後継体制を定着化する目的だという見方だが、付随的に中国と米韓との関係を悪化させるのと同時に、中朝関係を強化する効果も得ているという分析も出ている。

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匿名を要求した北朝鮮専門家は「金総書記は今回の攻撃を受けた後の政局で、中韓と米中間の力学の関係を適切に活用するだろう。中国の立場からすると北朝鮮が米国への対応を代わりにしてくれており、北朝鮮の立場からすると朝鮮半島で不安を起こすほど、中国の支援を受けられる」と分析した。