2016年4月に起きた、中国浙江省寧波市の北朝鮮レストラン「柳京食堂」従業員らの集団脱北事件。国連安全保障理事会による経済制裁で営業が困難になるまで、北朝鮮レストランは同国の外貨稼ぎの主要な手段のひとつだっただけに、同事件は金正恩体制に大きな動揺をもたらした。
(参考記事:美貌の北朝鮮ウェイトレス、ネットで人気爆発)しかし最近では、この事件を巡り、従業員らの亡命先である韓国政府に不利な情報が次々と浮上している。
韓国の聯合ニュースは19日、同事件で韓国に亡命した元女性従業員12人に対し、韓国政府が旅券の発給を制限していることが判明したと伝えた。それによると、ある元従業員はある区役所で3回申請しても発給されず、理由を尋ねてもきちんとした説明を得られなかったという。