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北朝鮮の金正恩党委員長の専用機が今月初め、中国との国境地帯にある両江道(リャンガンド)の恵山(ヘサン)飛行場に緊急着陸していた可能性のあることがわかった。

デイリーNKは17日までに、恵山地域の住民から「今月初め、いきなり白い飛行機が上空から降りてきたと思ったら、携帯電話と有線通信網がすべてつながらなくなった」との証言を得た。朝鮮中央通信など北朝鮮メディアは10日、金正恩氏が両江道の三池淵(サムジヨン)郡を視察したことを伝えた。専用機は、金正恩氏を乗せて三池淵飛行場に向かう途中、何らかのトラブルに見舞われ、恵山飛行場に緊急着陸した可能性がある。

この前後、毎年恒例の行事に姿を見せないなど、金正恩氏の動静に異変を感じさせるものがあった。

(参考記事:金正恩氏の身辺に異変か…重要行事に不参加、健康不安説も

金正恩氏の専用機「チャンメ1」号は1980年代に旧ソ連から導入されたもので、老朽化が指摘されている。特に長距離飛行が不安視されており、シンガポールでの米朝首脳会談に際しては、金正恩氏は中国から提供された要人専用機で現地入りした。