北朝鮮と米国は15日、朝鮮戦争で行方不明になった米兵の遺骨発掘を巡って板門店(パンムンジョム)で将官級協議を開き、約5300人と推定される米国人の遺骨を捜索するための発掘作業の再開で合意した。ポンペオ米国務長官が同日付で声明を発表した。
双方は16日から、遺骨の送還方法などを話し合う実務協議に入る。
北朝鮮側にある米兵の遺骨発掘は1990年に始まり、2007年までに443柱が故国に戻っている。遺骨の返還は、今年6月の米朝首脳会談で改めて合意された。
ポンペオ氏は声明で、北朝鮮との将官級協議は2009年以来となるとしながら、「協議は生産的、協力的で、確固たる約束に帰結した」と説明した。協議には米側から、空軍少将である在韓国連司令部参謀長が、北朝鮮側からは同クラスの朝鮮人民軍の将官が出席したもようだ。