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北朝鮮が23日午後、西海延坪島と付近の海上での奇襲砲撃を断行した背景について専門家達は「北朝鮮は米国との対話を狙って冷や水を浴びせた」と相次いで分析した。

ソン・デャ盗「宗研究所の所長は、デイリーNKとの電話インタビューで「北朝鮮が今回、冷や水を浴びせたのは、オバマ大統領との対話が目的と見られる。最近、ウラン核兵器を作ることが可能な遠心分離機を公開したが、米国の態度に変化がないことから韓国への攻撃を断行した」と分析する。
米国が自分達の対話戦術にのってこないことから、米国に対話を促すため奇襲攻撃を敢行したとのことだ。

過去、北朝鮮は西海岸地域に砲弾を発射するなどの武力示威を起こしたことは数回あったが、民間人の村を目標に砲撃戦を行ったのは、休戦以来では初めてのことになる。

キム・ヨンス国防大教授も「最近、ウラン濃縮を誇示したにもかかわらず対話の雰囲気が準備されなかったことと、朝鮮半島の不安を高め、現在の状況を突破しようとしている。特に、6カ国協議が再開されるべきという融和的な姿勢を見せてが、米国は冷淡な反応をしたことから攻撃を選択した」と分析した。

北朝鮮が民間人の人命被害の可能性もある延坪島の村を目標にしたのは、米国をはじめとする国際社会に強力なメッセージを送る意図があると解釈される。天安艦事件から膠着した状態を突破するため、米国を狙って対話再開の平和攻勢を繰り広げると同時に、ウラン核兵器の開発を明らかにするなど、硬軟両用作戦を使ってきた北朝鮮が最後のカードを切ったことになる。

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特に、今回の延坪島海岸砲射撃は、西海の北方限界線(NLL)を無力化するという意図が露骨に示されているという分析もある。

ソン所長は「西海地域を紛争地域化し、停戦協定を無能化、さらには平和協定を締結して体制保証を受けようとする」と話す。

これに関連して朝鮮人民軍最高司令部はこの日の午後7時、朝鮮中央通信を通じて北朝鮮は「今後、西海には唯一我々が設定した海上軍事分界戦だけが存在する。泥棒的な北方限界線を固守しようとするのは悪辣な意図の延長である」と非難した。

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さらに北朝鮮は「祖国の領海を0.001?でも侵入するなら躊躇せずに無慈悲な軍事的対応打撃を続けて加えるだろう」と脅した。

チョ・ミョンチョル対外経済研究院国際開発協力センター所長は、北朝鮮内部の後継事業の過程に注目する。チョ所長は「北朝鮮は後継体制の安定化に向けて内部結束を固め、特に後継体制には問題がないことを対外的にアピールするために挑発した」との見方だ。

金教授は「金正恩の後継が定着化されるなか、民心が離れ、後継体制を非難する声が出ていることから、これらの動揺を鎮めるために攻撃したのだろう」と分析した。

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また、一部では北朝鮮が朝鮮半島の軍事的緊張を高めることによって韓国内の「南南葛藤」を助長し、融和的な対北朝鮮政策に転換させる意図があるという分析も提起されている。

ある外交安保専門家は「韓国に戦争か、平和かは南朝鮮にかかっているという警告のメッセージを送り、李明博政権の対北朝鮮政策の失敗を知らしめる。韓国政府の対北朝鮮政策の失敗に続いて次期大統領選で有利な雰囲気を作りだそうとするもの」との見方を示した。

一方、合同参謀本部は西海五島の地域に局地挑発では最高待機体制の「珍島犬1」を発動。大統領府は緊急会議を開き、対応策や北朝鮮の攻撃の意図を把握しているところだ。