なぜなら金正恩氏が約束したのは「非核化」であり、「武装解除」ではないからだ。
北朝鮮の通常戦力は、兵器の老朽化と兵站の混乱、そして部隊内での窃盗や性的虐待の横行など、軍紀びん乱ですっかり弱体化している。せめて一定の弾道ミサイル戦力を保持しなければ、国防そのものが危うくなってしまう。
(参考記事:北朝鮮女性を苦しめる「マダラス」と呼ばれる性上納行為)また、核兵器と同様、弾道ミサイルの開発にも相当な犠牲を払っているし、金正恩氏は重要なミサイル試射がある度に現場で直接指揮を執り、それを国内メディアで大々的に発表した。ときには金正恩氏の間近で、死亡事故が起きたケースもあったもようだ。
(参考記事:「炎に包まれる兵士」北朝鮮 、ICBM発射で死亡事故か…米メディア報道)