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咸鏡北道豊渓里で核実験に必要なトンネルの掘削が捉えられるなど、北朝鮮の第3次核実験の兆候が現れ関心が集められている。

英国の軍事情報会社のIHSジェインスは16日、衛星写真の分析結果を発表し「北朝鮮が豊渓里周辺の施設でトンネルを掘削するなどの活動をしているようだ」とし、北朝鮮が核実験をする可能性があると報道した。

北朝鮮の核実験の動きは、6者会談再開のジェスチャーに対し米韓が思い通りの反応を起こさない事に対する脅迫の意味があると思われる。また、最近では寧辺で核施設の建設の動きも捉えられており、核能力の強化を行っている。

第3次核実験が周辺関係をさらに悪化させる可能性が高く、核実験を断行する可能性は現在は低いと思われる。しかし、北朝鮮は既に2度の核実験を実施しており予測が不可能ではある。米韓が北朝鮮が願うレベルの呼応を見せない限り、その可能性はさらに高まる。

キム・ヨンス国防大教授はデイリーNKとの通話で「北朝鮮の第3次核実験の強行は、北朝鮮の世話をしている中国のメンツを傷つける事になり、金正恩後継のソフトランディングに困難が追加される」と話した。

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北朝鮮にとって核実験での周辺国の激しい反応は、最大の懸案の後継安定化に役に立たない。

しかし、大将称号と中央軍事委員会副委員長に選出されている金正恩も、父親の金正日と同じく核能力を基盤とした先軍を継続するとのメッセージを対外的に誇示する効果を期待する事は出来る。

また、北朝鮮が核能力誇示する目的で追加実験を断行する可能性があるという分析もある。

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イ・チュングン韓国経済研究院国際戦略研究室長は、2度の核実験で核能力を十分に誇示できなかったという点を指摘し「北朝鮮が核保有国のなろうとするのなら、米国に(核能力を十分に)見せる必要がある。政治的には金正恩の地位を高める為に必要」と話した。

今回の核実験の動きが米国の北朝鮮専門家の訪朝と同時に行われた点も、対話再開へのメッセージと受け止める事が出来る。

訪朝を終えた核科学者のジークフリード・ヘッカー所長は「発電容量25〜30MWの軽水炉の建設を伝え聞いた」と話したが、これは北朝鮮が米国へ6者会談への復帰を求めていると解釈出来る。

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これに対してキム教授は「米韓に向けた6者会談再開への圧迫用。北朝鮮が核能力を増強しているという点を強調し、交渉を通じて開発を防がなければならないという世論を作るための作業と思われる」と解釈した。

一方、フィリップ・クロールリ米国務部公報担当次官補は先月21日、ブリーフィングで北朝鮮の第3次核実験の可能性と関連し「私たちは北朝鮮が挑発行為を中断しなければならないというメッセージを明確に一貫して伝達した。北朝鮮は現時点で考えすらしてはならない」と話した。