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アレクサンダー・バーシバウ在韓米大使が4日、デイリーNKなどのインターネット新聞と共同インタビューを行った。インタビューの内容を、2回に分けて掲載しています。

- 北朝鮮が核の不能化措置をとると公言したが、北朝鮮をどれだけ信頼するか?

ヒル次官補は信頼すると話した。これは金桂冠外務次官と深く話し合ったということを反映する。(不能化措置のための)詳細事項に対する議論がよくできたと思う。しかし、北朝鮮が今後とらなければならない措置について、完全に整理できなかった。年末までに不能化できると見ている。正確に、北朝鮮がどのような措置をとらなければならないかは、専門家たちが決めることだ。

ジュネーブでの実務会議で、ウラン濃縮についてもよい議論がなされたと聞いている。北側も今後、(ウラン濃縮問題が)扱われなければならないと理解している。詳細なことは分からないが、こうした問題が年末に、核施設の不能化措置とともに扱われなければならないと考える。

あらゆる核プログラムの錐吹Aここで‘あらゆる’というのは、核関連全てを言う。プルトニウムやウランが含まれたということだ。ウランプログラムという用語の使用は、低濃縮であれ、高濃縮であれ、北朝鮮の申告共に、明らかに説明されなければならないということだ。

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- 北朝鮮に非核化の用意ができていたら、2008年末以前に、米朝修交は可能か?

(北朝鮮が非核化措置をとれば)、2008年末以前にも修交を結ぶことができる。私たちは北朝鮮が完全な非核化措置をとる時、北朝鮮と正常な関係を結ぶことができる。両国の首都に大使館を建てて、経済的、政治的、文化的関係を樹立することができる。同じ時期に朝鮮半島の平和体制議論も完了しようとする。南北, アメリカ, 中国など4者が参加する別途のフォーラムでこれを完了しようとしている。こうしたことは、平壌に政治的意志さえあれば、同時に発生する可能性がある。

- 高濃縮ウラン(HEU)、既存の核兵器、軽水炉などの難しい問題が山積している。北朝鮮が2008年以内に核を放棄することができると思うのは、あまりにも楽観的な考えだという指摘があるが?

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こうした難しい問題は、一気に解決できるものではない。希望であり、困難な問題を乗り越えなければならない、挑戦すべき課題だ。窮極的な解決は平壌の政治的意志にかかっている。すなわち、9・19声明を完全に行うという、政治的意志にかかっている。北朝鮮がそうした政治的意志を持っていたら、私たちにも役目を果たす政治的意志がある。

北朝鮮が理解しなければならないことは、完全な非核化だけが、私たちを満足させるということだ。北朝鮮が少量の核兵器を保有していても、米朝関係の正常化はだめだ。北朝鮮が本当に完全な非核化に向かう用意ができていたら、(米朝関係の正常化を)交渉する意志がある。

- もし、北朝鮮が経済的支援をもらって、非核化措置をとらない場合、アメリカには現実的に適当な、対応手段がないという指摘についてどう考えるか?

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相変らず交渉が決裂する可能性もあり、膠着状態に陥る可能性がある多くの問題がある。誰もが、完全に合意をすることができると、はっきりと予想し難い。だが、最近の交渉での結果は励まされるものだった。否定的なシナリオにおいて、私たちを窮極的に保護してくれるものは、行動対行動の原則、すなわち9・19共同声明と2・13合意に出ている行動対行動の原則だと思う。

北朝鮮が約束をずっと行ったら、持続的な恩恵を受けるだろうが、実行を止めた瞬間、恩恵も中断するだろう。また、国連安保理の決議案も相変わらずある。私たちは、進展を実現すことができ、失敗した時に対処できる十分なレバレッジ(てこ)を持っている。

- 米朝関係正常化の実務会談で有益な結果が出れば、ライス国務長官が訪朝する可能性もあるという観測が出ている。実際に、ライス国務長官の訪朝について話が出ているか?

ライス長官が平壌を訪問する計画は、現在はない。現在、6カ国協議の外相会議が議論されている。ライス長官が適切な時期に行いたいと関心を見せている。この会談が6カ国協議のプロセスに、政治的な量感を与えることができる、真の機会になる可能性がある。何故ならば、6カ国協議は高い水準の会談だが、高い水準の外相たちが会ったことはないからだ。このような会談を通じて、両者あるいは3カ国間で、また、国を変えながら会える可能性がある。

- この間、アメリカ政府は金剛山観光事業が、北朝鮮の軍事力の強化など、現金の窓口に利用されるという非常に批判的な態度を見せてきた。これに対する見解は?

金剛山観光と開城工業団地を見る数種類の考慮事項がある。第一は、南北朝鮮の友好と和解の部分をどれだけ推進することができるか。それだけでなく、果して北朝鮮内部の経済的な改革に、どの程度寄与することができるか。その次に、市場経済を北朝鮮の人々に教えることができるかなどを考慮している。こうした事業を通じて、北朝鮮がどのような金銭的な恩恵を得ているのかについて考慮している。

開城工業団地は‘転換的なインパクト’という認識が定着したと思う。だが、金剛山観光が、北朝鮮の人たちが、韓国の市場経済を知ることができるきっかけと、小規模のビジネスでも行うことができるきっかけになったら、これも将来‘転換的なインパクト’を持つことができるだろう。

今回のバーシバウ大使とのインタビューには、oh my newsやイーデイリーなどが同席した。