【ソウル=ニューシス Korea】韓国国防省と米国防総省は、8月に実施予定だった合同軍事演習「乙支(ウルチ)フリーダムガーディアン(UFG)」を中止することを決めた。韓国国防省が19日午前、UFGに向けたすべての計画活動を猶予(suspend)すると明らかにした。追加的な措置について、引き続き韓米間で協議する予定だ。
(参考記事:金正恩氏はなぜ、米韓合同軍事演習をかくも恐れるのか)トランプ米大統領は12日の米朝首脳会談で、金正恩党委員長からの米韓合同軍事演習の中止要請を受諾。韓国の文在寅政権もこれに理解を示し、中止に向け調整が行われていた。
一方、トランプ氏は17日、「戦争ゲーム(合同演習)を中止する案は私が出した」としながら、「非核化の交渉が、そのような事態になるのを望まないが、決裂すれば即刻、演習を開始できる」とツイートした。今回、「猶予」と発表されたのも、演習中止が交渉継続を前提としているためと思われる。
UFGは米韓軍による合同防衛体制の維持を目的した指揮所演習で、主にコンピュータ・シミュレーションで行われ、一部の兵力移動も伴う。中止は1990年以来、28年ぶり。