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北朝鮮が、武器の輸出入を厳しく禁止する国連の制裁措置にもかかわらず、年間1億ドル相当の通常兵器や核関連技術などを海外に輸出していたことが分かった。

国連は10日(現地時間)、専門家パネルが作成した報告書を通じて「北朝鮮が国連の制裁中にもかかわらずシリアとイラン、ミャンマーなどに核兵器やミサイルの技術、通常兵器、部品、材料などを輸出してきた」と明らかにした。

専門家パネルは安全保障理事会の決議の履行状況を監視するために、韓国、アメリカ、イギリス、中国、フランス、日本、ロシアの代浮など7人で構成され、昨年7月から今年5月まで活動し、全75ページの報告書を作成した。

報告書で、昨年北朝鮮を出発した航空機がCIS地域(ロシアなどの旧独立国家共同体地域)へ向かう途中で燃料補給のためタイに着陸したが、タイの情報機関が武器輸出容疑で摘発し、弾薬や雷管などの武器が押収されたことを明らかにした。

また、昨年12月にはシリアに向かっていた北朝鮮籍の船舶がアラブ首長国連邦(UAE)に着岸したが、同国政府の検閲によって「ミサイル」などの大量の武器が押収されたという。

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引き続き、報告書は国際原子力機関(IAEA)や各国政府が収集した資料や報道資料などから、北朝鮮が「イラン、シリア、ミャンマーなどで、核や弾道ミサイルに関する活動をしている」と明らかにした。

北朝鮮は2008年にミサイルを発射。昨年には核実験など強行したことから、国連は対北制裁の「1718号」と「1874号」を決議し「武器」や「ぜいたく品」の対北朝鮮輸出を一切禁止したが、このようなな対北制裁にもかかわらず、あらゆる手段を駆使して武器を輸出・入してきたことになる。

専門家パネルでは、北朝鮮がシリアのダイル・アズ・ザワル原子炉の設計と建設を支援したと示す政府の報告書も検討された。この原子炉は2007年にイスラエルの空爆で破壊された。

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また、報告書では北朝鮮のナムチョンガン貿易会社(NCG)の不審な活動を調査していると明らかにした。昨年6月には遠心分離器の部品であり、ミサイル誘導システムに使用される金属探知機をミャンマーに輸出しようとした3人が日本当局に逮捕された事実も報告された。

北朝鮮の武器輸出入の手段として「貨物輸送コンテナの項目の名前を偽って書く」「貨物明細書を偽造する」「貨物の委託者や受取者の名前を偽造変造する」などの手口で監視の目から逃れてきた事が挙げられた。

さらに「金融取引の記録を隠蔽するために海外の企業を利用、ペーパーカンパニー、現金運搬などを行うなど、非公式な伝達手段から貿易方法まで、摘発を避けるためにあらゆる方法を使った」と明らかにした。

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専門家パネルでは、制裁の対象である「朝鮮鉱業開発貿易会社」の代わりにグリーンパイン・アャVエイトが北朝鮮の武器輸出の「おおよそ半分を担っている」と述べられた。

北朝鮮の不法武器輸出が以上のような状況にもかかわらず、専門家パネルは国連の対北制裁が成果を出していると評価する。

「国連の制裁措置の履行のレベルにいくらかの格差はあるが、制裁措置は意図した通り効果を上げており、北朝鮮の武器輸出も意義のある水準に抑えた」というのが、専門家パネルの結論だ。

一方、米国次期議会の下院外交委員長の有料候補である共和党のイレアナ・ロス-レティネン(Ileana Ros-Lehtinen)下院議員は、10日に声明を通じて、「北朝鮮が持続的に核拡散を追求している。対北朝鮮制裁を強化すべきだ」と明らかにした。

レティネン議員は「北朝鮮は好戦的な行動を継続的に追求しており、核兵器プログラムを強化しているという点は明らかだ。オバマ政権は、終わりのない交渉で北朝鮮の政権と会話(engage)したが、失敗した戦略をこれ以上追求するべきではない」と対北朝鮮政策の転換を促した。