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[ID 178(2010)]脱北罪で逮捕され拘禁され、鍛練隊の中で動いたという理由で窓の前で正座を何時間もさせられ、倒れれば起きろと足で蹴られ鎖で手を上に結び付けられ動けなくし動けば鉄の棒で手の甲を拷問した

これは大韓弁護士協会が10日に発表した「2010北朝鮮人権白書」の実際の拷問事例にのせられた内容だ。

大韓弁護士協会の北朝鮮人権小委員会が発刊した「2010北朝鮮人権白書」は、北朝鮮の人権問題を政治・社会学的な接近と共に、法曹人による見解で現象を把握し原因を糾明し、改善に向け注力している。

白書作成に参加したチョン・ヨンジン弁護士は「我が国の憲法は、国民主権主義と自由主義などが基本原理だが、北朝鮮の憲法は主体思想と先軍思想、社会主義人民民主主義独裁などだ。その上この憲法の基本原理の上に金日成の教示がある為、北朝鮮人民は主権者ではない」と話した。北朝鮮人権問題に対する根本的な問題が憲法から発生しているという説明だ。

また、白書は脱北者の具体的な人権侵害の事例を350ページにも及んで紹介した。

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白書では脱北者の人権蹂躙事例について▲食糧権および経済活動権、▲拷問とその他の残忍で非人間的や屈辱的な処遇、▲良心および宗教の自由、▲恣意的拘禁、▲意見および表現の自由、▲非自発的失踪、▲社会的弱者層の人権、▲政治犯収容所の人権実態、▲脱北者問題、▲南北関係で発生した人権問題、▲北へ送還された在日朝鮮人問題など11種類の項目で分け、北朝鮮の人権蹂躙に対する実質的な情報を提供している。

特に、ワン・ミヤン弁護士は白書の『顧問とその他の残忍で非人間的や屈辱的な処遇』で「世界人権宣言と国際人権規約B規約には、如何なる人も拷問や残酷な非人道的や侮辱的な扱い、刑罰を受けてはならず、自由を剥奪された全ての人は人道的に人間固有の尊厳性を尊重し扱われなければなければならないと規定されている。だが、北朝鮮は拷問防止協約などに加入をしないでいる」と主張した。

引き続き同弁護士は、実際に拷問を受けた事例を提示しているが、棒や薪、椅子、割っておいた燃料、椅子、銃などでの暴力は日常茶飯事だという。

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このように白書は、脱北者の証言を通じて北朝鮮内部の実際の人権蹂躙事例を紹介し、北朝鮮の人権問題の深刻性と水準を告発している。