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北朝鮮には金正日の為の研究所が存在する。「万寿無彊研究所」と言われており、その実体は世間に良く知られておらず、謎の存在である。金日成総合大学を卒業した私はここで6年を勤めた。北朝鮮の最高権力者の健康を担当する研究者として仕事をし、ここで起きる全ての事を直接体験した。

そして飢餓で死んでいく国民の世話をするつもりは無く、自身の健康のためには糸目をかけない金正日の反人民性と非道徳性も目の当たりにした。彼の道徳性の欠如は脱北を決心するに当たって決定的な契機となった。2007年7月に命をかけて北朝鮮を脱出した私は、翌年2008年7月に自由の土地韓国に入国した。ただ金正日の為だけに存在する万寿無彊研究所の実態を告発する。

金正日の長寿専門研究機関「万寿無彊研究所」

この研究所は金正日の健康を専門に研究する機関だ。この研究所の始まりは1977年にまで遡る。当時、平壌市大城区域米山洞に主席宮が建設され、これと同時に金日成・金正日のファミリーの生活を管理していた内閣の第2財政経理部が錦繻山(クムスサン)議事堂経理部に拡張改編された。この責任者に錦繻山議事堂経理部部長のシン・サンギュンが金正日の指示で任命された。これが万寿無彊研究所の母体となった。今日キム・ジョンイルのためのご健康研究所の母体が作った。

錦繻山議事堂経理部は対外的には「ルンラ888貿易会社」と呼ばれていた。これは中国、ドイツ、ロシア、タイ、シンガポール、インドネシアなど数純J国に駐在員を派遣し、全ての物資の購入を担当していた。それだけでなく、国内にヨンャ涛チ殊食料工場(428工場)、ヨンャ涛?゙加工工場、太平酒工場、リョクポ工場、大成タバコ工場など食料生産工場や清流館、水産物百貨店、香山ホテルなどサービス業も行っている。また、ウンゴク牧場、平壌チュンイ牧場などの畜産業も行なっている。

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この研究所で最も歴史の長い部署は基礎科学研究院だ。平壌市大城区域に位置し2千人余りの研究員が北朝鮮の最高統治者の健康のための研究を担当している。ヨンャ搭謌謔フチョンアム山研究所にも300人余りが常駐し、普通江区域の晩晴山研究員には130人の研究員がいる。金日成死後、錦繻山議事堂経理部は金日成の死体が置かれている錦繻山記念宮殿に編入され、2000年には第3経済委員会へ、2004年には73総局に改編した。

「将軍様の老化は週末も関係ない」

この研究所に入所する為にはかなりの高いハードルがある。出身成分が良いだけでなく最高のエリート教育を受けた者だけに許される。出身成分を重要視する理由は金正日の私生活の秘密保障のためだ。党幹部の子供が中心の学生たちは、金正日ファミリーの食料を生産する専門教育が施される。

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平安南道成川郡のマンチョン山大学校がこの教育を専門担当する。それだけでなく金日成総合大学、平壌医学大学、理科大学、金策工業大学、咸興化学工業大学などの北朝鮮の最高レベルの大学校の中から、最優秀で出身成分が良い学生たちだけを選抜・採用している。

ただ一人の為に北朝鮮の最高の頭脳を集結させたこの万寿無彊研究所の実体が、世間に広く知られなかった理由は何だろうか? 研究員らは研究所に入所する瞬間から秘密保障のために、特別な管理を受けることになる。秘密を担保するという書類に拇印を押さなければならず、特別監視の中で一日一日を生きなければならない。

これらの研究機関も相互秘密保障のために、研究課題も徹底的に秘密にされている。建物の警備も物々しい。護衛国所属の武装軍人が24時間の警備を行い、外部との一切の接触を厳格に遮断している。 秘密監獄と同じ研究所の中は、長寿研究以外の事を考える余地を与えない。「金正日将軍様の老化は日曜日にも続く」というスローガンの下、休日の返上も強要されている。