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今月、11日〜12日に韓国ソウルで行われる20カ国・地域(G20)首脳会合(金融サミット)を前にして、米国が中国に対して、北朝鮮が挑発するのを控えるように働きかけたことが知られ、この間の「北朝鮮の挑発の可能性」が注目されている。

ヒラリー・クリントン米国務長官は先月30日、中国の戴竝早E国務委員に「G20に悪影響を与える挑発をしないように(中国が)北朝鮮に対して働きかけてほしい」と伝えたとアメリカのワシントンポストが先月31日に報道した。

北朝鮮が最近、核抑止力の強化を明らかにしたのに続き、一回目と二回目の核実験場周辺で動きがキャッチされたことから、米国は北朝鮮の追加挑発の可能性を注視しているようだ。

対北消息筋は「米国はこの間、北朝鮮が国際社会の孤立や経済制裁などによる危機を打開するために挑発をしてきたことに注目している。国際的な行事であるG20を前にして挑発するべきではないというメッセージを間接的にアピールした」と説明する。

これに先立ち、先月29日北朝鮮軍が非武装地帯(DMZ)で二発の銃撃を加えたことから韓国政府の内外でも北朝鮮の挑発に対する懸念が広まっている。

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北朝鮮による銃撃事件は、国防部が10月19日に北朝鮮が提案した南北軍事実務会談を拒否した直後に発生した。当時、北朝鮮側のスポークスマンは「双方の合意による履行を公の場で回避した南側の無謀な挑発行為に対して、我が軍隊は無慈悲で物理的な対応を取る」と脅した。

これを受けて、国防部はG20を前に北朝鮮が追加挑発をする可能性を念頭に置きながら、警戒態勢を強化していると伝えられた。韓国軍は先月27日から最高レベルの軍事態勢(3段階)に突入、北方限界線(NLL)侵犯などの軍事的挑発を8つのタイプに区分し、北朝鮮の挑発に備えている。

特に、韓国と米国が6カ国協議再開を目的にした北朝鮮の対話攻勢にも応じていない状況下で、挑発することによって米韓を対話のテーブルにつかそうとするのではという見方もある。6カ国協議の当事国がすべて参加する国際的な行事であるG20は、北朝鮮の交渉力の向上のための最適の場所になりうるというのが専門家たちの分析だ。

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これとは違って「血盟」を誇示しながら北朝鮮を抱き込んできた中国を刺激する事から北朝鮮の強い誘発の可能性は低いという指摘もある。G20の開催中、北朝鮮が軍事的挑発を強硬した場合、中国もこれ以上北朝鮮を支持できないことは北朝鮮も認識しているという見方だ。

パク・ジョンチョル統一研究院専任研究委員は、デイリーNKとの電話インタビューで「北朝鮮は国際社会の注目を集める大きな挑発ではなく、南北関係で主導権を握るための低レベルな挑発をする可能性がある。G20の開催中にNLL侵犯やさらなる銃撃などによって自分たちの存在感を示す可能性もある」と推測した。

匿名を要求した国策研究所研究委員も「北朝鮮は中国の支持を受け、3代世襲を安定させる必要があるので簡単に挑発は出来ないだろう。しかし、国際的な行事であるG20が開催された時点では、北朝鮮がまだ脅威的な存在であるということを知らしめ、米国を対話のテーブルにつかせようとする可能性はある」と述べた。

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彼は「G20の期間に追加的なDMZでの銃撃や、西海上の挑発によって北方限界線の問題をアピールしたり、核抑止力のさらなる強化など対外的に強硬なメッセージを送る可能性もある」と付け加えた。