北朝鮮祖国平和統一委員会の李善権(リ・ソングォン)委員長は17日、前日に無期限延期を通告した韓国との南北高位級会談について、「会談を中止させた重大な事態が解決されない限り、南朝鮮の現『政権』と再び対座することは容易に成されない」との立場を表明した。朝鮮中央通信の質問に答えた。
李氏は会談を中止した理由について、次のように述べた。
「最近、南朝鮮当局が一方では米国と結託して朝鮮の主要戦略的対象に対する精密打撃と制空権掌握を狙った極めて冒険的な『2018マックス・サンダー』連合空中戦闘訓練を強行し、他方では人間のくずを『国会』の場に立たせて朝鮮の最高の尊厳と体制を謗り、歴史的な板門店宣言を誹謗、中傷する劇を公然と演じた」
ここで言う「人間のくず」云々は、北朝鮮の駐英公使だった当時の2016年に韓国に亡命した太永浩(テ・ヨンホ)氏が14日、ソウルの国会議員会館で記者会見したことを指す。
(参考記事:「せっかちで気まぐれで荒々しい」金正恩氏の性格、脱北エリートが証言)李氏はまた、会談中止を受け遺憾の意を表明した韓国側の対応を「責任転嫁だ」と非難。「北南関係の方向は全的に南朝鮮当局の行動如何にかかっている」と主張した。