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北側の名簿に韓国軍出身者が含まれたのは、今回が初めてではない。昨年は1人、これまで計18回が行なわれた中で往々に含まれていた。しかし、出身成分を徹底的に管理している北朝鮮当局が、健康状態もきわめて悪い4人を対面対象に含んだ点からも、相当のメッセージが込められていると思われる。

リ・ジョンニョル氏は戦争の銃傷によって足が不自由で片目も失明している。同氏は脳出血の影響から声も弱弱しく記憶も鮮明では無いいというのが韓国の家族の説明だ。

また、同氏は北側の医療スタッフらが常に健康状態をチェックする体勢を整えていた。南側家族は「記憶が定かで無いほどに健康状態が良くなかった。心配で堪らない」と話した。

これまで韓国政府は韓国軍捕虜、拉致被害者(戦時、戦争前後)らを『特殊離散家族』に分類し、対面行事を行ってきた。韓国は今回の対面行事で、これまでよりも多くの特殊離散家族を名簿に登録した。

統一部は対面行事が行われている状況で、北側の反発を呼び起こす可能性があるという点から韓国軍捕虜という表現の自制を要求し、代わりに韓国軍出身離散家族という表現を要請した。

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金剛山の共同取材団も取材を自制しているが、過剰な反応によって北を刺激しない為の処置である。