韓国の文在寅大統領は23日、北朝鮮が核実験と大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射実験を中止し、豊渓里(プンゲリ)にある核実験場を廃棄すると発表したことについて、「南北・米朝首脳会談を控え、北の誠意ある措置として高く評価する」と語った。
冒頭の措置は、20日の朝鮮労働党中央委員会第7期第3回総会で決定されたもの。この日、青瓦台(大統領府)で開かれた定例の首席秘書官・補佐官会議に出席した文大統領はその上で、「北朝鮮の『核凍結』措置は朝鮮半島の完全な非核化のための重大な決定」とし、「南北・米朝首脳会談成功の可能性を高める青信号」と強調した。
また、「北朝鮮が『核凍結』から出発し、完全な核廃棄の道に進むならば、明るい未来が保証されるだろう」とし、「(今回の)先行措置によりその速度がさらに早まるとの期待が生じている」との見方を明かした。
一方、4日後に迫った南北首脳会談については、「軍事的ではなく、平和的方法による非核化と恒久的な平和の岐路に立っており、全世界が注目し成功を祈っている」と話した。