自宅で心臓麻痺によって亡くなった故・黄長ヨプ(ファン・ジャンヨプ)前北朝鮮労働党書記の殺害命令を受け、北朝鮮から韓国へ派遣されたスパイがまた摘発された。

ソウル中央地検の公安1部(イ・ジンハン部長検事)は、同前書記の殺害指令を北朝鮮の偵察総局から受け偽装脱北し、韓国国内で同氏を殺害しようとした疑惑(国家保安法違反)で、19日、イ・ドンサン容疑者(46)氏を逮捕した。

検察と公安当局によると、イ容疑者は昨年12月に殺害指令を北朝鮮の金英哲(キム・ヨンチョル)偵察総局長から受け、中国に潜入した後、タイを経由で今年8月に脱北者に偽装入国した疑惑を受けている。

同容疑者は1998年から約5年間スパイ教育を受けた後、2004年から約5年間中国に滞留し韓国への潜入を準備、工作員として活動しながら、朝鮮労働党中央党副部長級または、朝鮮軍大佐級以上の特別待遇を受けたと伝えられた。

同容疑者は公安関係機関の合同尋問の際に、脱北の動機などで怪しい点が発見され調査を受けた結果、身分と進入目的が明らかになったと伝えられた。

これに先立って、検察は4月20日にも黄氏殺害を目的として北朝鮮のスパイ2人を拘束し、裁判で懲役10年が確定された。

北朝鮮は昨年初めに労働党所属の「作戦部」と「35号室」、人民武力部の傘下の偵察局など3つの機関を統合し、対南・海外工作機関の偵察総局を発足させた。

前回、検挙されたキム容疑者は軍偵察局の出身であるが、イ容疑者は労働党35号室出身だと伝えられた。