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ロシア・タタールスタン共和国の建設現場で、北朝鮮労働者が死亡する事件が起きたと、現地のメディア、ProKazanが報じた。

12日午後2時30分ごろ、カザン市内のルービン競技場のそばの建設現場で働いていた45歳の北朝鮮労働者が倒れた。医師が駆けつけたが労働者は死亡した。この労働者はデンコンストロイ社の建設現場で働いていたが、死因では病死で、事件性はないものと思われる。名前などは明らかにされていない。

カザンでは先月7日、マンション建設現場で働いていた北朝鮮出身のキム・ミンチョルさんが足を踏み外して地上に転落、死亡した。当局は、現場に安全柵が設置されていなかったことから、刑法の安全規則違反の容疑で捜査に乗り出した。

これ以外にも、ロシアでは北朝鮮労働者の死亡事故が相次いでいるが、その背景には劣悪な労働環境、北朝鮮当局からの無理な上納金要求をこなすための長時間労働があると指摘されている。

昨年9月に国連安全保障理事会で採択された制裁決議2375号は、北朝鮮労働者の新規雇用を禁じ、現在雇用している労働者は契約が終われば帰国させることを義務付けている。しかし、ロシアではいまだに3〜4万人の北朝鮮労働者が働いていると言われているが、劣悪な労働環境下における事故が絶えない。

(参考記事:ロシアで相次ぐ事故…1週間で北朝鮮労働者4人死傷

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また、シベリアの人里離れた木材伐採現場では、逃げ出そうとした労働者がアキレス腱を切られたり、掘削機で足を潰されたりという凄惨な私刑(リンチ)を受けているという証言がある。