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金正日の長男である金正男(36)が今年6月に北朝鮮に帰国、現在、労働党の組職指導部で働いているという主張が出た。

朝鮮日報は27日、対北情報消息筋の言葉を引用し、”金正男はバンコ・デルタ・アジアに凍結されていた北朝鮮の資金2400万ドルの送金問題が解決した頃の6月前後に、数年間の海外生活を終わらせて平壌に戻り、労働党の組職指導部で働いている”と報道した。

金正男が関わっているという労働党の組職指導部は、北朝鮮の党・軍・政の主要職責の人事を担当している北朝鮮権力の核心部署だ。この報道が事実であれば、金正男が北朝鮮の後継者争いに本格的に跳び込んだということを意味する。

金正男の再登場と関連し、別の情報当局者は、“ジョンチョルとジョンウンの母である高英姫が2004年6月に死亡したことと関連があるだろう”と言ったと新聞は伝えた。高英姫の生存当時、ジョンチョルに傾いた後継者告}が、正男の突然の登場で混戦局面に変わっているというのだ。

これに関し、国内の情報当局関係者はデイリーNKとの通話で、“マカオの居住地と活動が、メディアを通じて外部に明らかになったため、身の回りの整理のために、一時的に帰国した可能性を排除することはできないが、事実の確認が必要だ”と語った。

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世宗研究所のチョン・ソンジャン南北韓関係研究室長は、“組職指導部は北朝鮮国内で、核心的な権力組職であるため、もしこの報道が事実ならば、金正男を後継者に指定するための事前作業と思われる”と述べ、“だが、以前からこうした噂が流れていたため、事実については慎重に見守らなければならない”と語った。

チョン室長は“もし金正男の後継者の指定が表面化したら、軍部隊の視察などに同行するという話が出るだろう”と言い、“だが、金正男は(離婚した女性、成恵琳との間で生んだ)北朝鮮国内で知られていない存在であるため、後継者としての正当性を確保することは難しいようだ”と述べ、可能性は低いと予想した。

海外生活が徹底的にベールに隠されていた金正男は、今年の金正日の誕生日(2月16)を控えた2月11日頃、中国の北京に姿を現わした。当時、金正日の誕生日のプレゼントを用意するために北京に寄ったとも推測されたが、平壌には帰国しなかったという。

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金正男は2001年に‘偽造パスポート’で日本に入国しようとして国外退去になった後、金正日が怒ったため、帰国することができないまま、海外を放浪しているという観測が多かった。2月には韓国のメディアを通じて、マカオにある高級ビラが公開されもした。