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今月27日に開催が予定されている11年ぶりの南北首脳会談に向けて、北朝鮮国内では期待が高まっている。国民の間からは過剰とも言えるほどの期待の声が上がっている。

平壌のデイリーNK内部情報筋によれば、職場でも家庭でも南北首脳会談の話で持ちきりだという。

「今後行われる北南高位級会談では、われわれが望む根本的な問題が取り上げられたらいい」(情報筋)

つまり、ストレートに統一を望む声が上がっているということだ。朝鮮戦争を体験したであろう年配の人の中には「生きている間に統一が見られるかもしれないと考えると夜も眠れない」と喜ぶ人もいるという。

また、朝鮮戦争のときに家族が韓国に逃れた人たち(越南者家族)の中には「韓国に行ってしまい生き別れになった家族に再会したい」という願いを口にする人もいる。もちろん、大っぴらにはできない話だ。

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両江道(リャンガンド)のデイリーNK内部情報筋も、現地で統一に対する期待が高まっていると伝えた。市場から簡易宿泊所、女盟(朝鮮社会主義女性同盟)の会議室に至るまで、統一に期待する声で溢れているという。

「統一、統一と口で言うばかりではなく、本当に統一すればいいとの声がほとんど」(情報筋)

しかしいずれの意見も、次のように具体性を欠いたもののようだ。

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「先日の公演では『統一の歌』が歌われたが、あまりいろいろ考えずに統一してしまえばいい。統一すれば歴史に残る非常に大きな変化が起こるだろう」(情報筋)

今の北朝鮮、とりわけ地方では国際社会の制裁により経済に深刻な影響が出ていると伝えられている。そのような苦境から抜け出したい一心で、統一に過度に期待する心理が広がっているものと思われる。

(参考記事:「市場から商品が消えた…」北朝鮮の対話攻勢、やはり制裁が影響か

学校では「統一すれば軍隊の兵員が削減され、兵役期間が今より大幅に減るかもしれない」という期待の声が聞こえる一方、「統一したらすぐにでも韓国旅行に行きたい」と口走った生徒が学校から大目玉を食らわされたとのことだ。当局は、南北和解に対する度が過ぎた憧れを警戒しているようだ。

(参考記事:わざわざ「ガールズグループ」に会いに行った金正恩氏の危険な試み

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このような期待の暴走は、金正恩政権にとって心理的負担となるだろう。期待はずれの結果に終わった場合、国民の不満が政権に向かうからだ。このような図式は度々起きている。国家の統制により客観的な情報を得られない国民に、リテラシーが育つはずもないからだ。

(参考記事:「特別配給」に北朝鮮庶民の期待膨らむも当局は浮かない顔

一方、軍事境界線の南側の韓国の人々は、今後の南北関係の進展に期待を込めつつも、そう簡単に対立が解消することはないだろうと冷静に見ていることを示す調査結果が明らかになった。

韓国の世論調査機関、リサーチアンドリサーチが先月15日から18日までの間に韓国国民1000人を対象に行なった世論調査によると、回答者の70.1%が「南北首脳会談は朝鮮半島の平和定着に寄与するだろう」と答え、楽観論が多数を占めた。

一方、南北関係の今後を問う質問には49.5%が「多少は良くなるだろう」と答え、次いで多かったのは「変化はないだろう」(27.2%)だった。