北朝鮮の金正恩党委員長が3月25日から電撃的に北京を訪問し、中国の習近平国家主席と会談した。金正恩氏は李雪主(リ・ソルチュ)夫人を同伴したが、中国のネットユーザーの間では彼女に注目が集まっているという。
虐殺された芸術団員
今回の訪中における李雪主氏の同伴は、ある種のリスクをはらんでいた。2013年、親中派と見られていた張成沢(チャン・ソンテク)氏が処刑されて以降、北朝鮮では粛清の嵐が吹き荒れた。このなかで李雪主氏が所属していた銀河水管弦楽団もスキャンダル騒動に巻き込まれ、団員が虐殺された。
(参考記事:「芸術団虐殺事件」に隠された金正恩夫人の男性スキャンダル)李雪主氏が訪中すれば、中国でも過去のスキャンダルが蒸し返される可能性があった。しかし、香港の英字紙サウス・チャイナ・モーニング・ポストによると、中国のネットユーザーの間で李雪主氏は概ね好感をもたれているという。