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後継者金正恩(キム・ジョンウン)に対する偶像化に速度を出している北朝鮮が、離反した民心を取り戻す為に、どのような歩みを見せるのかに関心が高まっている。

ひとまず、金正恩への不満を無くし偶像化作業を強化し、現在北朝鮮が国際社会での孤立と慢性的な経済難で民心離反が発生しているという点で、懐柔策を同時に展開する可能性があるとの観測だ。

後継のソフトランディングが体制の安定化と直結する為、軍・党組織を初めとする国家機高?ハした取り締まりの強化と同時に「民心懐柔策」を発表し、後継体制の安定化を試みる可能性が高いということだ。

金正恩後継の公式化に先立ち、中国との血盟を強調し、対南・対米宥和攻勢、6者会談再開への動きの本格化などは、外交的な成果を後継の安定化と金正恩偶像化に活用するためだとの観測を産んでいる。

内部的での経済的な民心のご機嫌取りと、外交的な成果を通じ後継者金正恩のリーダーシップを強調する業績積みに活用されるという分析。

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李教徳(イ・キョドク)統一研究院先任研究委員は、デイリーNKとの電話で「金正恩が金正日とは違う政策を展開する可能性がある。人民生活の向上等の経済的側面で成果を出すための政策を展開するだろう 」と見通した。

「北朝鮮は貨幣改革の失敗によって市場の統制が強化しており、民心を獲得しなければならない状況。開放派のパク・ポンジュ前内閣総理が今回の党代表者会で復職したのと、幹部らの専門性が強化された点からも改革的な政策を出す可能性がある」と強調した。

イ・ギドン国家安保戦略研究所選任研究委員も「急激な政策変化は後継体制を不安定化させる為、中国の開放の要求を適切に受けながら中国の支援を受けるはずだ。体制の威嚇にならないレベルで市場統制を緩和し、住民らの経済活動の範囲を広げるだろう」と見通した。

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このような観測に一部では金正恩の業績作りだけでなく、後継者として民生と体制安定のために制限的な改革開放に出る他はないという展望も提起される。 金正恩は過去のスイス留学経験もあり、改革開放の可能性が高いという展望まで出している。

しかし、専門家らは金正恩が業績作り用のジェスチャーを取る事はできるが、これは体制の維持が保たれるレベルで行なわれると指摘。本格的な改革・開放措置は北朝鮮の根本的な変化と直結しており、金氏王朝の終末を迎えるという説明。

対北消息筋は「血統継承とは関係なく、民心をなだめるための変化は有り得る。次期指導部は既存の政策の突然な変化よりは、継承に主眼点を置くだろうから、急進的な対外開放や市場経済への移行は拒否するだろう」と話した。

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イ・キドン研究委員は「金正恩に独自の権力があるとすればスイス留学の経験が肯定的な要素として作用するだろうが、金正日が健在である為、留学経験に大きな意味を置く必要がない」と話した。

これに反し、長期的には住民の機嫌をとる為の懐柔策を行なう可能性があるが、直ちには住民の取り締まりに集中するだろうとの展望もある。当分は金正恩に対する民心離反を取り締まり偶像化の教育強化に重点を置くだろうとの主張。

特に、経済特区のような新たな経済政策の展開に向け、該当地域の住民に対する統制の強化、移住などを行なう可能性があるとも言われている。

対北消息筋は「近い将来に民心懐柔策が出される気配は無く、かえって正面突破を行なう事で金正恩偶像化を強化し、社会秩序の回復に重点を置く可能性がある」と話した。

イ研究委員は「これまでは開放を行なう前に該当地域に非社会主義のグループを派遣し、相当の期間を住民の取り締りを行ない不純分子を除去してきた。今回も開放的な措置に先立ち、特定地域に対する統制が強化される可能性がある」と話した。