46年間生き別れになった北朝鮮の夫を待ち続けた、ドイツ人のレニーテ・ホンさんが、盧武鉉大統領と金正日総書記に、家族の再会を訴えた。
23日午前、ソウル中区のチョンドン劇場で記者懇談会を行ったホンさんは、“盧武鉉大統領に、夫との再会のために支援してほしい”という嘆願書を発表した。ホンさんはこの日午後、青瓦台を尋ねて、嘆願書を直接伝達する予定。
ホンさんは嘆願書で、“長年の間、家族が集って一緒に暮らす未来を願ってきた”と述べ、“10月に平壌で金正日総書記に会う盧武鉉大統領に、外交的方法で支援してもらいたい”と語った。
特に、“私はまだ健康がよく、旅行をすることができる”と述べ、“夫がドイツに来ることが不可能だったら、私が直接北朝鮮に行く”と切なそうに語った。
この日の懇談会では、ホンさんの特集ドキュメンタリーが上映された一方、ホンさんは夫がドイツにいた時にもらった贈り物と家族写真を公開した。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面また、ホン氏夫婦と長男が写っている家族写真を見せながら、“これが私たちが持っている唯一の家族写真”と言い、“この写真一つだけが、私の家族を説明するというのはとても悲しいことだ”と言った。
ホンさんは1953年に北朝鮮出身で、東ドイツで学んだホン・オックンさんと結婚して、息子2人をもうけたが、北朝鮮が東欧地域に住む留学生を大挙召還したため、61年に夫と生き別れた。ホンさんはその後も再婚せずに、2人の息子を育てて、46年間夫との再会を待ち続けた。
ホンさんはこの日、“ドイツに私のような事情を抱えた女性が15~20人はいるという”と述べ、“その人たちの子供は全て、ドイツに住んでいる”と伝えた。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面また、“私の事情が知られて、この方たちが自分と同じ境遇にいるという事実を伝えてきた”と述べ、“私たちは北朝鮮にいる家族に会えるという希望を持って、再会の推進のために協力する”と明らかにした。