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インタビュー対象者:平壌住民
インタビュー日時:9月中旬


1.市場の現況

ウォン不足現象が続いておりドル所持者もドル価格の上昇を想定し、ドル消費を自制している。

ドル為替レートの変化が激しく物価が不安定で、消費を自制している。

商売が上手く行っていない状況にもかかわらず、商売をしようとする人が着実に増加している。出店数が制限されている市場に代わって路上市が人気を博している。

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市場は隔日でしか開店できず市場代を出せない商人らが路上市に移動している。

路上市の大々的な取り締まりの影響で多くの商人がアパートの目の前に店を開いている。保安員や政治大学の学生の取り締まりが始まれば、アパートの階段に移動し商売をする。ここまでやると取り締まりを諦めるという。

闇ドル両替商の取り締まりは行なわれているが、取り締まり員と蜜月関係を築いており、自由に活動している。
ドルを購買する層のほとんどが中国と貿易を行なっている個人や会社で、売る層は輸出を行なう為にウォンが必要な貿易会社だ。

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2.電気・供給・食料事情

平壌の場合、中心部では1日平均20時間、郊外では1日平均12時間ずつ電気が供給されている。特殊地域の場合、24時間供給される。特殊地域は普通江区域リュギョン2洞にある41階建のアパートと主要幹部退職者および有功者の子孫らが居住している200世代アパートなどがある。

新義州の場合、洪水被害の復旧の為、24時間供給されている。

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軍の食料事情の悪化を解決するため、総政治局で武力部に対する検閲を始めるという。秘書の話によると、キム・ジョンウンが権力の中心部に立つことになれば、師団長および軍団長級の将軍ポストで世代交代が行なわれると予想され、現役将軍らの不正が深刻化した為に検閲が行なわれたという。

総政治局で食糧問題のために武力部全体の検閲を開始

順天から上京した人によれば、順天市の食料事情は非常に良くなく、約60%の家庭で(4人基準)麺1キロだけで1.5 日を凌いでいるという。米を食べれる家の場合、来客がある場合には米を隠さなければならないほどに世の中が荒んでいる。

食料事情が良い平壌と食糧事情が厳しい地方の間での葛藤がますます激しくなっている。

3.新たな変化

元々は人民武力部の傘下だった54部(貿易、牧場、軍部食料、石炭の輸出等)会社が張成沢(チャン・ソンテク)が責任者でいる中央党の行政府へ渡った。

54部は貨物車両200台を追加し、現在は500台の貨物車両を用いて石炭を独占的に輸出し、このカネで平壌10万世代住宅の建設資材を購入している。

平壌市人民委員会が管理していた平壌市首都建設突撃隊が軍部に移管され、軍が直接管理している。現在、突撃隊は軍服を着て建設現場に動員されている。

8月15日以降、人民保安省は「睡眠剤の使用者を厳格に処罰する」という布告文を発表した。これは麻薬を取り締まる目的だったが、公開的な布告文である為に麻薬の代わりに睡眠剤という表現にされた。

党中央に最近平壌では覚せい剤)を吸入し、賭博を行なう幹部らが増えている問題が提起され、7月から金正恩の指示で国家保衛部が賭博を取り締まっている。取り締まりに会った場合、最低でも2年の教科刑と家族は農村に強制的に送り込まれる。