タイで北朝鮮人10人が、密入国容疑で警察当局に逮捕された。いずれも脱北者と思われる。
タイのボイスTVによると、今月5日、東北部ブンカーン県の国道212号線で、男女10人の集団が歩いているのを警察が発見した。男性と女性それぞれ5人ずつで、3歳から6歳の子どもも含まれていた。通訳を介した取り調べで、彼らが北朝鮮からやって来た脱北者であることが判明した。
彼らは中国の雲南省からラオスに入って車で移動し、船を借りて国境を流れるメコン川を渡り、タイに密入国したことがわかった。警察は10人を密入国容疑で逮捕し、身柄を首都バンコクの入国管理局に移送する。その後は韓国に引き渡されるものと思われる。
北朝鮮から逃れた脱北者は、中国、ラオス、タイを経て韓国、または第三国に向かうのが一般的だ。警察当局の統計によると、2018年に入ってからラオスからこの地域に密入国した脱北者は30人以上にのぼり、2月の1ヶ月だけでも20人近い。また、タイ入国管理局の局長は2016年、脱北者の数は年間2000人前後だと述べている。
一方、中国当局は、ラオスに逃れようと国境付近にやってきた脱北者の逮捕作戦を行うなど、取り締まりを強化している。
(参考記事:中国、ラオス国境付近で脱北者逮捕作戦を展開か)