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3代世襲を通じて作られたキム・ジョンウン時代、北朝鮮は果たしてどの様に歩いていくのだろうか?

キム・ジョンウンは党代表者会を通じて後継者に公式化されたが、今後の課題は山積み状態だ。北朝鮮は対内外で難しい状況に置かれており、経済難と統制政策による民心は悪化する一方で、対南と対外関係でも行き詰っている。

この様な状況でキム・ジョンウンは、後継者としての正当性を確保する為に業績を積まなければならない。

?国政の掌握力が試される…「エリート層の掌握」が至急の課題。

これまでは金正日が国政を掌握し、息子のジョンウンへの権力委譲を主導している。

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しかし、病に苦しんでいる金正日が死亡した場合、内部の権力国「が変化する可能性が大きい。キム・ジョンウンへの権力委譲が完璧でない状態が訪れた場合、金正日に集中していた権力が一時的な恐慌状態を迎える可能性もある。

党と軍部、張成沢(チャン・ソンテク)と他の実力者の葛藤が起きる場合、権力闘争に発展する可能性も排除することはできない。この状況でキム・ジョンウンが統制、掌握できる力を備えていなければならないが、これに失敗すれば北が崩壊する可能性もある。

?後継に向けた業績作り…経済問題の解決。

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安定した後継継承を行うためには、経済の安定化が不可欠。

十数年間に渡って持続的なマイナス成長を記録している北朝鮮経済は、回復の可能性が見当たらないほどに行き詰っている。経済の総体的な破局は体制不安に直結しており、キム・ジョンウン体制に大きな障害物となるだろう。

経済難の解決は住民の暮らしを解決するところから始まるほかはない。しかし、北朝鮮当局は市場に対する統制を強化するなど、人民が自力で生計を建てる事すら禁止している。

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また、住民の間では3代世襲への不満も高まっている。金正日と違いある日突然権力の頂点に登場したキム・ジョンウンを快く思っておらず、この不満が危険水域に達していると内部消息筋らは伝えている。

一部では、キム・ジョンウンが破綻した経済を再建する為に改革開放路線を選ぶとの展望も出されている。しかし、開放と独裁体制が相容れない関係であり、キム・ジョンウンの選択肢は多くはない。

?体制維持…中国の支持を勝ち取れ。

対外的な環境もキム・ジョンウン体制に不利な環境として作用するものと見られる。

最大の友好国である中国を含む国際社会は、3代世襲に冷淡な視線を送っている。1970年代の金正日の世襲は冷戦状況で安定したシステムが稼動しており、共産国家からの協力と支援も続いた。

しかし、現在はグローバル化に加え核、人権問題の台頭によって国際社会での北の立場は狭まる一方だ。

金正日は中国の改革開放要求を拒否し核開発を継続しながらも、中国の外交的支援を継続的に獲得して来た。しかし、キム・ジョンウンが金正日の様に経済・外交的な支持を引き出せるかが未知数だ。

金正日の健康状態を考慮した場合、キム・ジョンウンも数年以内に国際外交の舞台に引きずり出されるだろう。北朝鮮の生存戦略の核交渉、日中韓との関係改善、国際社会から支援の確保など、キム・ジョンウンの外交力が試される時が迫っている。