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約300人程の幹部人事を行なった労働党の第3次労働党代表者会で、キム・ジョンウンの全ての兄弟のうち誰一人として公式的な地位に上がらなかったため、北朝鮮ならではの分枝勢力の除去が依然として残っている事実が確認された。

今回の労働党代表者会で金正日は、労働党総書記など4つの党の要職を独占した。また、後継者キム・ジョンウンは労働党中央軍事委員会の副委員長、労働党中央委員に名前を上げ、3代世襲を公式化した。

しかし、「分枝」と呼ばれている金正日の異母兄弟、キム・ジョンウンの異母・血縁兄弟は一人も党の要職に座る事は無かった。唯一、キム・ジョンウンの後見人と言われている金敬姫・張成沢夫妻が労働党中央委員などに任命されただけだ。キム・ジョンウンの実兄の金正哲さえも権力から徹底的に除外された。

金正哲が外様にすらなれなかった点からも、北朝鮮の独裁の非情さが感じられる。

金正日の第3夫人の高英姫(コ・ヨンヒ)の長男の金正哲は、一時は金正日の有力な後継者と言われていたが、気弱な性格とホルモンの異常分泌に侵されているなど、弟のキム・ジョンウンとの後継争いに敗れたと言われている。

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今回の労働党代表者会で分枝勢力が徹底的に除外されたのは、金正日の考えだと思われる。キム・ジョンウン後継体勢の先行きが不安である点を考慮し、親族の党幹部への内部団結に毒になるという政治的な判断による可能性が高い。

特に、キム・ジョンウンが高英姫の次男で出身成分に限界があり、後継の妨げに成り得る要素を事前に除去するという意図が含まれていると考えられる。

しかし、キム・ジョンウンの公式登場や分枝勢力の徹底的な除去にもかかわらず、「王子の乱」が起きる可能性はまだあるという指摘もある。

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ある高位脱北者は「キム・ジョンウンの後見人として浮上した金敬姫は、金正男を幼いころから育ててきた。今は金敬姫・張成沢夫妻がキム・ジョンウンの後見人になっているように見えるが、金正日が死亡した後はどの様に動くかは予測不能だ」と話した。

「政治的経験が不足しているキム・ジョンウンの権力承継への意志の強さが問題でもある。権力闘争の経験や人生経験が少ないキム・ジョンウンが、実兄の金正哲を最後まで冷酷に排斥することも簡単ではない」と話した。

現在は後継告}が徹底して金正日のシナリオ通りに流れているが、金正日が死亡後の御家争いの火種は残っているという分析だ。