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韓国の大韓障害者体育会は8日夜、9日に開幕する平昌冬季パラリンピックの開会式で、「南北が合同入場しないことになった」と発表した。

同会のイ・ミョンホ会長はこの日、北朝鮮代表団の団長を務める朝鮮障害者保護連盟中央委員会の金文鉄(キム・ムンチョル)委員長との間で、合同入場の際に使用する統一旗(朝鮮半島旗)への独島(竹島)記載の有無について協議した。

この協議の中で、韓国側は統一旗に独島を示すことは政治的な表現を禁止するIPCの規約に抵触することになり、合同入場を始めた2000年のシドニー五輪の時から、独島抜きの統一旗を使用している点を繰り返し伝えた。また2020年の夏季五輪が東京で開かれる点も考慮したとされる。

だが、北朝鮮側が韓国に対し「自国(韓国)開催の大会で、政治的な理由から独島を表記できないことを受け入れられない。わが国土を表記できない点は、自尊心が許さない」と統一旗に独島を入れる点を譲らなかった。

協議は午前、午後と2度にわたり行われたが、北側の結論は変わらなかった。

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北側は2月にも国営メディアを通じ、「独島が描かれた統一旗を使用するのは誰も侵害することのできない朝鮮民族の自主的権利である」と主張していた。

同会は今回の「決裂」を受け、「民族の和合と平和なパラリンピックのために、民族が一つになった姿を望むが、互いの立場を尊重し受け入れ、今後の大会が成功裏に開催されるよう、双方が寄与することを望む」と文書で見解を示した。

なお、2月9日に開幕した(25日閉幕)平昌冬季オリンピックでは、統一旗を掲げ南北合同入場が行われ、トーマス・バッハIOC会長、文在寅大統領、北朝鮮代表団などから喝采を浴びた。