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後継問題によって関心が集められていた第3次労働党代表者会は、予想通りキム・ジョンウンを党中央軍事委員会副委員長に任命し幕を下ろした。

◆キム・ジョンウン支持勢力の「新軍部」の浮上と後見グループ:党代表者会を通じて世襲の公論化が予想されたが、党中央軍事委員会副委員長への抜擢は予想出来なかった。

チェ・ジンウク統一研究院選任研究委員は「キム・ジョンウンは支持基盤が弱いが、実質的な権力を握ったと見なければならない。金正日の様に段階的に経験を積むには金正日の健康問題で時間が無く、苦肉の策と思われる」と評価した。

「国防委員会の元老の金英春(キム・ヨンチュン)と呉克烈(オ・グンニョル)らが退き新たな人材が配置されるのは、キム・ジョンウンの支持基盤を作る事であり新軍部の登場と考えられる」と指摘した。

今後、大掛かりな世代交代が行なわれる可能性が高くなった。

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また、一部で提起されていた張成沢の政治局常務委員の任命は行なわれなかった。軍事委委員の任命までに留まったが、金正日が権力の集中を防ぐ統治スタイルであるためだ。

◆3代後継世襲の成功の可能性とその変数は:キム・ジョンウンが軍事委副委員長に任命されナンバー2となり公式化されたが、権力を完全に継承したわけでは無い。専門家らは金正日の健康が最も大きな変数と指摘した。

イ・ギドン国家安保戦略研究所責任研究委員は「3代世襲では金正日の役割が大きい。キム・ジョンウンが独自に体制を構築するには力不足。リーダーシップが検証されておらず制度的にも不足している」と話した。

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「金正日がキム・ジョンウンの権力基盤の構築に向け積極的な後援を行なうだろう。金正日の寿命が鍵」と発言した。

オ・ギョンソプ研究委員も「現時点でキム・ジョンウンは力不足。最低でも2〜3年間は金正日の元で優先的に軍の支持基盤を作り、後継者としての地位を固める期間が必要だ」と見通した。

「金正日が5年以内に死亡する場合、キム・ジョンウンの権力が揺れる可能性が大きい。金正日が突然死する場合、キム・ジョンウンのリーダーシップが重要になるだろうだ。エリートグループを支持基盤に引き込む事が鍵」と言った。