韓国の宋永武(ソン・ヨンム)国防部長官は、金英哲(キム・ヨンチョル)朝鮮労働党副委員長兼統一戦線部長が、2010年に韓国軍の哨戒艦「天安」撃沈事件に深く関わったとされる疑惑に対し「(関与したとの)推定はできるが、確認はできない」との立場を明かした。

28日、韓国国会・国防委員会の緊急懸案質疑の席で語った。

金英哲氏は事件当時、工作活動を統括する偵察総局の総局長を務めていた。事件では乗組員46人が犠牲となった。

韓国では、金英哲氏が2月25日の平昌冬季五輪閉幕式に合わせ、北朝鮮高位級代表団の団長として訪韓した際に、撃沈事件の遺族やから「殺人者の入国は認めない」「射殺すべき」などと、同氏の受け入れに強く反対する世論が巻き起こっていた。

宋氏はまた、「事件を起こしたのは北朝鮮か」との質問に対し「私はそう信じている」とした上で、「(事件を起こしたのは)北の小型潜水艇で、偵察総局のもの」と答えた。

韓国の一部には事件は北朝鮮によるものでは無いという見方が存在するが、これを否定した格好だ。

次いで、「偵察総局所属の潜水艇が出動したにも関わらず、当時、偵察総局長だった金英哲氏が関与していないと断定できるのか」という質問に対し、冒頭で引用した通り、「(関与したとの)推定はできるが、確認はできない」と答えている。

宋氏は重ねて、「(事件の直後に民軍合同調査が行われた)当時も(金英哲氏の関与は)確認できないと記録されている。私も同様のことを話した」と答弁した。