平昌冬季五輪の閉会式に参加するため、朝鮮労働党の金英哲(キム・ヨンチョル)副委員長を団長とする北朝鮮の高位級代表団が、きょう25日から訪韓する。
金正恩党委員長の側近のひとりである金英哲氏は、北朝鮮の対韓国政策を統括する党統一戦線部長を務める一方、特殊工作機関・偵察総局のトップも歴任した人物だ。2010年3月に起きた韓国海軍の哨戒艦「天安」撃沈事件と、同年11月に起きた韓国・延坪島(ヨンピョンド)砲撃事件は、朝鮮人民軍(北朝鮮軍)と金英哲氏の指揮下にあった偵察総局が主導したものだとされている。
そして「天安」撃沈では46人の韓国軍兵士が、延坪島砲撃では民間人2人と同軍兵士2人が犠牲になっている。
(参考記事:北朝鮮「韓国担当者」の危なすぎる経歴)