そのため、金英哲氏の訪韓に対しては、犠牲者の遺族や保守政党・団体から強い反発が出ている。その他の多くの韓国国民にとっても、気持ちの良いものではなかろう。先に訪韓した金正恩党委員長の妹・金与正(キム・ヨジョン)党第1副部長による文字通りの「微笑み外交」は、韓国社会から概ね好印象を持たれた。
(参考記事:【写真】金与正氏の存在感が増している)下手をすると、その効果を無にしてしまいかねないのが、金英哲氏の訪韓なのだ。金正恩氏はいったい、何を考えているのだろうか。韓国国民をあっと言わせる手土産でも、金英哲氏に持たせているのだろうか。
そのように想像を巡らせてみると、思い浮かぶのは「遺憾表明」だ。つまりは韓国に対する謝罪である。