44年ぶりに朝鮮労働党の最高指導機関選挙を行う為の党代表者会を28日に開催し、今年中にキム・ジョンウン後継作業が具体化されると展望される。
6月に党代表者会の招集を発表した決定書で、「党中央委員会政治局は主体革命の偉業、社会主義強盛大国建設の偉業遂行において決定的な転機が訪れている我が党と革命発展の新しい要求を反映し、朝鮮労働党の最高指導機関選挙のために朝鮮労働党代表者会を2010年9月上旬に招集することを決めた」と明らかにしている。
このような決定は、党創立65周年をむかえ1980年6次党大会以降、休止状態の労働党の指導組織を復元するという意志と解説されている。
しかし、政治局決定書で招集理由を党最高指導機関選挙に制限する事で、党大会開催などの党組織全般への再整備ではなく、キム・ジョンウン後継作業のため最小限の議決国「の準備に終わると展望される。
注目される点はキム・ジョンウンの公式登場。金正日の場合、1980年6次党大会で党政治局常務委員、党軍事委員、党秘書国書記の役職を得た。キム・ジョンウンの場合、党中央委員は当然とされ、最低でも党の幹部事業を総括する「組織書記」や「党総書記」までに任命されると思われる。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面キム・ジョンウンの党権掌握が公式化される場合、政治・実務的な負担が大きい党大会を経ずとも、手続き上の党権継承はある程度完成されると考える事が出来る。
特に、党代表者会の権限が党中央委が提出する案件に対する追認に過ぎないという点で、既にキム・ジョンウンに対する党権継承および新たな党指導部の人選が終わっているとの観測も出されている。
これまでの国防委員会の地位強化措置までも考慮すると、今後キム・ジョンウンに対する公開的な「内部推戴」作業が本格化する見込みだ。
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党権継承→軍事力継承→国家指導権継承という手続きに先立ち、軍部および党内部でキム・ジョンウンを推戴する組織的基盤作りが完了したとの評価が可能だ。
しかも、最近は金正日の健康状態が思わしくなく、後継作業が北朝鮮特有の速度戦に展開する可能性も高く見える。