北朝鮮の朝鮮労働党機関紙・労働新聞は11日、トランプ米政権が朝鮮半島情勢を「緊張激化へ追い込もうと画策している」と非難する署名入りの論評を掲載した。同日、朝鮮中央通信が伝えた。
論評は、トランプ政権が限定的な対北朝鮮先制打撃「ブラッディ・ノーズ(鼻血)」作戦を検討していることなどに対して、「共和国の主動的な措置と努力によってもたらされた朝鮮半島の平和的雰囲気を破壊し、現情勢の流れを対決と戦争へ逆戻りさせようとする故意的な挑発策動である」と非難した。
また、「朝鮮半島で緊張状態を恒常的に激化させてアジア太平洋支配戦略を実現しようとするのが米国の変わらない腹黒い下心である」とし、「朝鮮半島情勢が緩和するのを快く思わず、現北南関係改善の流れにブレーキをかけて情勢を緊張激化へ追い込もうと画策している」と指摘した。
その上で、「米国はいわゆる『鼻血作戦』で朝鮮に手出しする場合、想像もできない残酷な結果が生じるということを銘記し、軽挙妄動してはならない」と警告した。