朝鮮中央通信は10日、北朝鮮各紙が同日付で、訪韓したペンス米副大統領の「反共和国妄言を非難した」と伝えた。

平昌冬季五輪の開会式に出席するため訪韓したペンス米副大統領は9日、ソウル南方にある平沢の韓国海軍第2艦隊司令部で脱北者と面会し、金正恩体制による人権侵害を強く非難。2010年に北朝鮮により撃沈された哨戒艦「天安」の記念館も訪れた。脱北者との面会には、北朝鮮を旅行中に拘束され、昨年6月に昏睡状態で解放後に死亡した米国人大学生オットー・ワームビア氏の父親も同席した。

また同日、文在寅大統領が五輪開会式直前に主催した晩さん会を兼ねたレセプションで、北朝鮮の金永南(キム・ヨンナム)最高人民会議常任委員長と握手せず5分ほどで退席した。

同通信によると、ペンス氏のこうした動きを受けて各紙は同一の個人名で書かれた論評を掲載。「他国の大事にゲストとして来たのなら見物でもすればよいのに、雰囲気を壊すために拳を振り回して悪口を並べ立てるペンスの妄動はトランプのヒステリーを連想させる無様だと言わざるを得ないと嘲笑」したという。

またそのうえで、「われわれが南朝鮮に高位級代表団を派遣したのは決して、人間の名にも値しない米国の連中に会って朝米対話の線をつなぐためではない」として、米国との対話に否定的な姿勢を強調した。