北朝鮮の朝鮮中央通信は9日、韓国の江陵(カンヌン)市で三池淵(サムジヨン)管弦楽団の初公演が8日に行われと伝えた。三池淵管弦楽団は韓国で開かれる平昌(ピョンチャン)冬季五輪に合わせて韓国を訪れている。11日にはソウルで公演を行う予定だ。
韓国の趙明均(チョ・ミョンギュン)統一相、秋美愛(チュ・ミエ)共に民主党代表、崔文洵(チェ・ムンスン)江原道知事らと、北朝鮮のクォン・ヒョクポン氏、三池淵管弦楽団の玄松月(ヒョン・ソンウォル)団長が公演を観覧した。
公演では「ようこそ」「白雪よ 降れ」「わが国がいちばんだ」「明星」「アリラン」などの演目や数曲の韓国歌謡が披露された。
同通信は、三池淵管弦楽団が「五千年の悠久な歴史と燦爛たる文化を誇る、英知に富む朝鮮民族の音楽的情緒を豊かな声量と巧みな演奏技巧でよく見せた」と評した。
また、観客は韓国歌謡に「熱烈な拍手喝采を送りながら興奮した気持ちを禁じえなかった」とし、「祖国統一を早めるという同胞の意志がこもった女声3重唱『白頭と漢拏はわが祖国』、終曲『われらの願いは統一』『また会いましょう』で公演の最後を飾った」と伝えた。