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インタビュー対象者:黄海北道居住の50代の女性
インタビュー日:9月上旬


1.最近の物価

コメ950ウォン、トウモロコシ500ウォン、食用油5キロ6.5ドル、卵120ウォン、豚肉2500ウォン(骨付き)、為替100ドル−15万ウォンから15万2千ウォン、100人民元−22000ウォン

ドルレートが不安定な為、食用油はドル建で計算している。ウォン決裁も可能だが、ウォンで決裁をした場合、ドル基準よりも高値で買わなければならない。レートがいつまた上がるかも分からないからだ。

2.為替不安が市場に及ぼしす影響

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為替が不安定で損をしない為にウォン価格を高く設定している。物価が右肩上がりな様なものだ。

カネの貸し借りもドルが基準になっている。10ドルを借りれば10ドルを返さなければならない。ウォンで返す場合には、レートを適用して返さなければならない。

最近は全ての物価がドルを基準に決められているため、ここが朝鮮か米国か分からないと冗談を言っている。

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3.市場で現金決済が増えたと聞いたが

貨幣改革以降、現金決済が大幅に増えた。貨幣改革前までは、末締め決済で取引を行なっていたが、貨幣改革の影響で現金がなくなった為、商売人らの支払いが不可能になった。国家の政策による被害者の場合にはどうする事も出来ないが、商売をせず現金を保有していた人も同様にカネが無いと言い張ったため、決済方法が変わった。

4.携帯電話について

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7月初めに夫が購入した。本来は華僑や軍需工場、保衛部、安全部などの制服組には販売できない。しかし、規定がそうなだけであって、抜け道は沢山ある。規定外の人は本来の価格(224ドル)よりも高値で (270ドル)購買をしなければならない。通話代は基本的に分期毎に数時間の通話が可能である。これ以上を通話する場合には、ユーロで決済しなければならない。

電話を購入するためには、規定の錐桴曹?揩チて勤め先の工場、企業所で確認、町役場での確認、保安所での確認を受けなければならない。そして錐桴曹?g帯事業部にカネと一緒に渡せば、全てが終る。手続き後、1週間以内に受けることができる。正式な手続きを行なう場合には、平壌で受け付けており、平壌の統一通りにある販売所で申請2ヵ月後に受け取る事が出来る。

5.新義州の水害被害について

新義州市内の被害はそれほど大きくなかった。新義州市外で大きかったという。特に、シン島が完全に浸水したという。シン島民は学校に避難し、船を持っている人々は荷物を船に乗せ避難したという。

新義州市内全体では水の供給が5日ほど途切れたという。水を買って生活したというが、10リットルの湧き水(偽物の可能性あり)が200ウォンだった 。それほど高い金額ではなかった。

新義州市内は大きな水害を受けていないため、騒動に対して無関心だった。毎日が苦労の連続で誰も気に留める余裕も無いようだ。

6.9月の党代表者大会と関連して

党代表者大会で後継者問題を扱うとの告知が行なわれたとの話しは、平壌に住む親戚の家に行った際に聞いた。詳細は分からない。最近、路上に党代表者大会と関連したスローガンが沢山張り出されている。「朝鮮は決心すればする」、「党代侮ゥ大会を高い政治的熱意と光る努力的な成果で迎えよう」等のスローガンを見かける。

7.一般国民の麻薬に対する認識

覚せい剤が風邪や肥満など、体に良いという認識を持っている。体が良くない人々が買い求めるが、価格は最上級が1グラムで15〜20ドルだ。価格が高いため、金銭的に余裕のある人しか出来ない。