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北朝鮮の‘労働階級’が、金正日政権の代表的な外貨稼ぎ手段として浮上している。

‘対外経済研究所’の最近の発表によれば、北朝鮮は労働者を海外に送り出し、毎年4~6000万ドルの外貨を稼いでいるという。

90年代に社会主義貿易市場が崩壊し、海外への人材派遣の規模と分野も拡大した。ロシアと中東には建設業、中国や東南アジアには飲食業と縫製業に携わる労働者が多いという。農業や水産業に携わる労働者もいる。ロシアの沿海州に5千人、クウェートに3千5百人、カタールに2千人、UAEに1千500人が派遣され、それ以外にも中国に1千人余り、チェコに200~300人等、2~3万人に達する派遣労働者が海外の各地で働いている。

この間、某日刊紙に、ロシアの北朝鮮の現地作業所を離脱した派遣労働者の証言が掲載された。彼らは住宅の建設現場周辺で、集団で寝泊まりしながら、1日12時間以上、多くは16~17時間のつらい労働に苦しんでいるという。証言者たちはロシアの場合、約2千人以上が作業所を離脱して、ロシアのあちこちを放浪していると語った。

北朝鮮の労働者が作業所を逃げ出す最大の理由は、‘つらい労働’ではない。北朝鮮政府が、身を粉にして働いてきた労働者の賃金を、そっくりそのまま回収していくからだ。労働者たちは、‘3年間熱心に仕事をしても、家に帰る時に残るお金がないため、事業所に残りたいという人がいるだろうか’と訴えている。

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派遣労働者たちは北朝鮮政府と現地の幹部に、二重、三重に搾取されているという。

労働者はまず、現地で職場を見つけたら、仕事斡旋の対価として、現地の幹部に1人当り100ドルを出さなければならない。また、ロシアで働く労働者の場合、毎月200~300ドルを賃金としてもらうが、北朝鮮政府に納めるお金や保険料、宿泊費、幹部たちに貢ぐ賄賂などを差し引いたら、実際に握ることができるお金は50ドルに過ぎないという。また、労働者が北朝鮮に帰る時は、法外に低いレートを適用されるため、実際に手にするお金は更に少ない。家族に送金するお金を北朝鮮政府が横取りすることも頻繁だという。

金正日政権は、労働者と農民を搾取する資本家と地主を打倒して、労働者や農民が主人の社会主義社会を建設したと’自慢’してきた。しかし今日、金正日政権は日本の植民地時代の地主や、産業革命の時代の資本家よりも苛酷に、労働者を搾取している。金正日政権は労働者の生命と自由を踏みにじって、独裁を維持するために必要な統治資金を、労働者を搾取する方法で調逹する、反人間的行動を見せている。

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‘北朝鮮は労働者が主人である社会’という、金正日独裁の言葉はもう古い嘘だ。北朝鮮で、真に働く人々が主人になる社会を作らなければならない。労働者が仕事をしただけ対価を受ける社会を作る方法はただ一つ。労働者が先頭に立って、金正日独裁を崩壊させることだ。