「2010コリアグローバルフォーラム」(以下、KGF)のハン・スンジュ議長は9日、6カ国協議の再開の必要性を言及し、「最も悩みの種は北朝鮮だ」と主張した。
第1次核危機の1993年〜1994年に韓国の外交部長官だったハン議長は、この日、ソウルの新羅ホテルで開幕した「2010KGF」大会の祝辞でこのように述べた後、「北朝鮮は核保有国としての地位の認定を求めているが、北朝鮮は経済・体制において生存の岐路に立たされており、大きなジレンマに堕ちている」と述べた。
同議長は金正日の健康問題によって急ピッチで行われている後継者問題、中国が唯一の頼れる国であること、計画経済への回帰のために行われた昨年の貨幣改革が失敗に終ったことなどを体制の不安要素として挙げた。
「もし北朝鮮が規模を想定できないレベルの核兵器を使ったとしても、20世紀後半の旧ソ連で立証されたように、核兵器は崩れかけた経済を立て直すことはできない。それにもかかわらず、北朝鮮は核兵器やこの他にも公開・不法的な行為による脅迫が続くだろう」と予想した。
6カ国協議と関連し「韓国や米国が6カ国協議を通じた対話を拒否しても、北朝鮮に苦痛や損失を与えることはできない。現在、米韓は天安艦事件が解決しない限り6カ国協議を再開しないと主張しているが、問題は現時点で6カ国協議が核問題をコントロールできる唯一のチャンネルだということだ」と話した。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面「6カ国協議への復帰は、中国による圧力によるものだ」と分析した。